丸美屋食品工業は2024年秋冬新商品48品を発売する。ふりかけ、中華、釜めしの基幹3群のほか、新規・メニュー用調味料、即食総菜・米飯、キャラクターなどの各カテゴリーで新商品を投入し市場活性化を図る。
7月下旬に都内で新商品説明会を開催。新商品、商品開発について「消費者の方々、ユーザーの方々にお役に立てる商品を作っていくことが大事。家庭で楽しんでいただける商品、主婦の方や単身の方の料理をお助けできる商品、そういうお役に立てる商品を開発していきたい」(杉山典由取締役マーケティング本部長)とした。
同社は今回、釜めしカテゴリーで炊き込まずに少量で作れる「1合用混ぜて作る」シリーズを投入し、「とり釜めし」「五目釜めし」を発売。中華カテゴリーで2人前×2回分の「香辣(シャンラー)中華」シリーズを投入し、「麻婆豆腐の素〈中辛〉」「麻婆豆腐の素〈辛口〉」「麻婆茄子の素〈中華〉」を発売する。少人数世帯などのニーズに対応する。
ふりかけでは23年秋に期間限定品として発売した「のりたま&バラエティー2」をレギュラー品として新発売。プレミアムタイプの「期間限定混ぜ込みわかめ」2品や「混ぜ込み赤しそ」の新アイテム「枝豆」も提案。釜めしでは「関西風だし牛釜めしの素」や「炊き込みめし〈しらすめしの素〉」を新発売する。
中華では期間限定品の「魚粉香る濃厚魚介麻婆豆腐の素」を新発売。「タンミョン」シリーズの展開も強化し、「1~2人前」シリーズに「スンドゥブの素〈辛口〉」を追加する。メニュー用調味料では「おうち食堂」「ジップクック」各シリーズの展開を強化する。
米飯関連ではセット米飯や「スープdeごはん」「ふんわり玉子雑炊」の各シリーズ展開を強化する。レンジ調理品では「麻婆豆腐辛口 レンジ対応袋入」を新発売。「レンジDELI」「Good Pack!」各シリーズの展開を強化する。
新商品説明会では24年度上期(1~6月)の概況を報告。全社売上は前年比5%増、ふりかけは同7%増、中華は同3%増、釜めしは同2%増となった。杉山本部長は「(丸美屋商品は)相対的に価値がある商品に見えているのではないか」と指摘。米(コメ)の価格や猛暑や酷暑を背景とした食材の価格を不安要素として挙げる一方、「お役に立てる商品」の開発を継続する考えを強調した。