加工食品菓子カルビー「ポテトチップス」が新局面 初のサブブランド化で薄切り・厚切り・超薄切りの食感別提案
カナエ モノマテリアルパッケージ

カルビー「ポテトチップス」が新局面 初のサブブランド化で薄切り・厚切り・超薄切りの食感別提案

 「カルビー ポテトチップス」(ポテトチップス)が新局面を迎える。
 カルビーは今年、「ポテトチップス」ブランド初の試みとしてサブブランド化に着手した。

 「ポテトチップス」ユーザーの裾野拡大が主な目的。

 既存商品を「ポテトチップス」ブランドの傘に組み入れて、中身はほぼそのままに商品名やパッケージを大きく刷新した。

 6月28日発表したマーケティング本部ポテトチップス部ポテトチップス2チームブランドマネジャーの木本知甫(ちほ)氏は「お客様に親しみやすく、食感、おいしさをお届けすべく、ブランド名やデザインを変更して『ポテトチップス』のサブブランドとすることにした」と語る。

左から「ポテトチップス超薄切りこだわりしお味」「同はちみつバター味」
左から「ポテトチップス超薄切りこだわりしお味」「同はちみつバター味」

 4月発売開始したサブブランド第1弾商品の「ザ厚切り」に次いで、7月15日から第2弾商品の「超薄切り」が全国のコンビニで先行発売される。

 サブブランド化にあたっては、食感を切り口としている。
 これにより、「ポテトチップス」ブランドの傘のもと、しお系のフレーバーについては異なる食感の3品がラインアップされることとなる。

 「今回、『超薄切り』が加わり3種類揃ったことでお客様にとって楽しみが増すと考えている。食べ比べを促すような店頭販促物を準備している」という。

 スナック半年以内自購入喫食者15歳から79歳男女6452人を対象に今年4月実施した同社調査によると、“味や食感を楽しめる”は“手頃な価格で購入しやすい”に次いでスナック購入重視点の2位に上ることから、異なる食感の提案に商機を見出す。

 「超薄切り」の前身商品は、カルビー最薄のポテトチップスとして2020年に発売された「シンポテト」。
 使用する油をひまわり油100%にするなどして薄さと軽い食感を実現し女性層を中心に好評を博したものの、認知率の低さが課題となっていた。

「ポテトチップス ザ厚切りのためのうすしお味」
「ポテトチップス ザ厚切りのためのうすしお味」

 「ザ厚切り」の前身商品「ポテトチップス ギザギザ」も同様の課題を抱えていた。「ザ厚切り」に刷新してから好スタートを切る。

 「ザ厚切り」の初動について「4月に発売して約2か月間で計画比15%増の売上げで推移している」と説明する。

 「ザ厚切り」は「ザ厚切りのためのうすしお味」と「ザ厚切りのためのコンソメ味」をラインアップ。

 「超薄切り」は「こだわりしお味」と「はちみつバター味」を取り揃え、このうち「はちみつバター味」は味わいにも磨きをかけた。

 マーケティング本部ポテトチップス部ポテトチップス2チームの飯尾彩織氏は「さらにおいしくリニューアルした。スナック市場で右肩上がりの伸長を続けるバターフレーバーでトレンドを抑えた。はちみつバターの甘じょっぱい味わいは超薄切の食感と非常に相性がよい」と胸を張る。

左から木本知甫氏、飯尾彩織氏、石川真優氏
左から木本知甫氏、飯尾彩織氏、石川真優氏

 薄さにこだわった設計のため「超薄切り」の製造ラインには独自の工夫が施されている。

 研究開発本部商品開発1部新規ポテトチップス課の石川真優氏は「壊れやすい商品になっているため段差を少なくした製造ラインの設計にしたり、壊れたものを取り除けるような構造になっている」と説明する。

関連記事

インタビュー特集

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。