和歌山の学校に梅干配布 食育で次代ユーザー獲得へ 和歌山県漬物組合連合会

和歌山県漬物組合連合会(中田吉昭理事長)は5月28日、和歌山市内で第64回通常総会を開催し、今年度の事業計画や収支予算を含む全議案を原案通り承認した。

和歌山県は紀州梅干や紀の川漬で知られる漬物王国で、93年以降連続して出荷金額日本一を堅持している。和歌山県漬物組合連合会の会員は80人。次代のユーザー獲得に向けた食育活動にも熱心で、前年度も「梅干で元気!キャンペーン」を実施し、県内小学校や特別支援学校245校に梅干6万1千460個を配布した。

冒頭あいさつに立った中田理事長は「今年は主原料の紀州梅がかつて経験したことのない凶作になると予想されていて、今年から来年にかけての原料調達は大変厳しい状況が待ち受けている。業界を取り巻く環境はますます厳しくなっている。和歌山の漬物作りを未来、後世に伝承していく使命がある。諸問題に向き合いながら活動していきたい」と述べた。