伊藤園の今期(4月期)スタートとなる5月、「お~いお茶」の需要が急増した。
4日、決算説明会に臨んだ本庄大介社長は「お~いお茶」の販売動向について「5月の滑り出しの数字が非常によい。天候要因かと思ったが、そうではなく『お~いお茶』を選んで買ってくださる方が急激に増えている」と語る。
ファン急増の要因は“オオタニサン”効果によるもの。
同社は4月30日、「お~いお茶」でロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手とのグローバル契約を締結。国内外の新聞60紙に広告を掲載したのを皮切りに、キャンペーンの実施や国内外85カ所以上の巨大屋外広告の掲出を順次展開している。
大谷選手の出身地は岩手県奥州市。その東北エリアでは異常値を記録した。
「足元の5月でみると東北地域で異常に『お~いお茶 緑茶』だけが、ぐんぐん伸長している。これはやはり大谷選手の効果」と述べる。
全国的にも「お~いお茶」を指名買いする傾向がみられるようになったという。