幻の手羽先で人気の飲食店「世界の山ちゃん」を展開するエスワイフードは今年1月から、名古屋市中区栄で新業態「中華酒場やむちゃん 伏見店」を出店、カジュアルな町中華をコンセプトに世界の山ちゃんに続く第二の柱への成長を期待する。
コロナ禍は一時的に大きく客数が減少した「世界の山ちゃん」だが、昨年の5類移行から回復が進む。ただ現状では19年の売上にはわずかに届いていない。特に中部国際空港の店舗が伸び悩んでおり、中部エリアへのインバウンドの需要が戻りきっていないことが原因とみている。
新業態は、台湾の路地裏をイメージし、本格中華と点心メニューで気軽に飲める店舗。幻の手羽先のようなコショウや濃厚タレで味付けした「幻のチューリップ」、一つ一つ手作りした「手仕込み焼売」、辛さの中に旨味とコクがある「麻婆豆腐」など酒の進むメニューを揃えている。
アルコールでは、杏仁豆腐のような甘みのある「杏仁アーモンドミルク」、後味さっぱりの「金木犀×ジャスミン」。
また、5月18日から7月ごろまで新メニューの「手仕込み季節の焼売」「季節の温菜」が登場。初夏に合わせて、栄養価の高いつるむらさき、おくらなどを使った料理を提供する。今後もおおよそ2か月のペースで季節の食材を使った新メニューを開発していく考え。
エスワイフードの小川耕平マネージャーは「世界の山ちゃんは海外やフランチャイズを含めて83店舗を展開する。新しいブランドに挑戦し、世界の山ちゃんに代わる柱を作ることを目標に出店した」と意気込む。