酒類総合研究所(酒類総研)主催の「令和5酒造年度(BY)全国新酒鑑評会」の入賞酒が5月22日発表され、金賞受賞数で兵庫県が6年ぶりに1位となった(前回平成29BYは福島県と同数)。2年ぶりの首位奪還を目指した福島県が2位、昨年1位に輝いた山形県が3位で続いた。
酒類総研によると全国規模で開催される唯一の清酒鑑評会。製造技術と品質の向上を目的に1911(明治44)年から継続的に実施。例年、日本中の酒蔵が技術を結集した大吟醸・純米大吟醸などを出品する。
兵庫県は全国トップの清酒生産量を誇る。酒米の王様と呼ばれる「山田錦」の主産地であり、酒造りに適した気候風土も特徴。なかでも灘五郷エリアは大手メーカーが集中し、今回も「白鶴」「菊正宗」「大関」「日本盛」などが金賞を受賞した。
今年度の鑑評会は出品828点のうち成績優秀な392点が入賞酒、うち特に優秀な195点が金賞酒に選ばれた。都道府県別の金賞受賞数は、1位が19場で兵庫県、2位が18場で福島県、3位が14場で山形県、4位が12場で長野県、5位が10場で秋田県と栃木県。
日本酒造組合中央会との共催。なお令和元BYは決審中止のため入賞のみ選定(金賞の選定なし)。