農水畜産業野菜サラダクラブ 優秀契約産地...

サラダクラブ 優秀契約産地を表彰 次の25年へ野菜価値向上

パッケージサラダを全国約1万8千店舗で販売するサラダクラブ(キユーピーと三菱商事との共同出資会社)は、高品質原料を安定的に調達するため、契約産地を表彰する「Grower of Salad Club(グロワー・オブ・サラダクラブ)」を毎年開催しており、今年も全国約400ある契約産地の中から「最優秀賞」として8産地、「優秀賞」として16産地、「特別賞」として2産地を表彰した。

サラダクラブはトレーサビリティが確保された原料を、契約取引により一定価格で安定的に調達でき、生産者でも計画が立てやすいことから、経営の安定化が図れるメリットがあり、両者の信頼関係につながっている。

今回で8回目となる表彰式には、生産者やサプライヤー、関係者など約100人を招いて受賞団体を表彰するとともに、今年で25周年を迎えたサラダクラブを祝った。

表彰式に先立ち金子俊浩社長は、「パッケージサラダは約2千500億円市場で、来年で100周年のマヨネーズおよび今年で70周年のドレッシングを合わせても1千300億円市場であり、いかに短期間で大きく成長したかが分かる。キユーピーの創業者、中島董一郎氏の教えである『よい商品はよい原料から』の考えは今でも根付いており、生産者からの高品質原料が今日の市場を形成している」とし、生産者への感謝の意を示した。昨年夏の酷暑による品質低下や秋の虫害、肥料高騰、人手不足などの諸問題が山積する中で、「安心・安全性や品質向上の方針は変えないが、次の25年に向けて皆さまとの会話を通じて様々な課題を解決していきたい」と述べた。

小林慶一郎専務
小林慶一郎専務

また小林慶一郎専務・原資材本部本部長は、円安によるコストアップや、労働力確保、物流問題、農業就業者の減少など、農業が抱える厳しい業界環境について触れ、「パッケージサラダは引き続き高齢者や若い人の需要が伸びることが予想されるため、今後は需給バランスが反転し、調達に苦労する場面も考えられる。そこで規格外原料の受け入れや新野菜への支援、産地拡大の支援、野菜価値の引き上げなどを通して、おいしさを啓発していく」など語った。

さらに懇親会の中で小林専務は、「今までは生産性を考えながら、農家には歩留まりの良い野菜の収穫をお願いしたが、このご時世ではフードロスなど新たな問題も考えなければならない。円安で輸入野菜が高騰している中で、国産野菜の価値を引き上げるため、色味のついた紅芯大根やパプリカなど、産地と組んで取り組むことも必要だ。野菜の価値を上げるために商品力をつけ、農家の声をバイヤーなどにアピールすることで需要を高めていく。5年、10年後を見据えた取り組みだが、今から着手することが大事」などの考えを示した。

カナエ モノマテリアルパッケージ

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。