丸越 物流センターを閉鎖、外部委託に 三好工場に営業部門などを移転

漬物製造の丸越(名古屋市天白区、野田明孝社長)は本社に併設する物流センターを閉鎖し、外部に委託する。これを前に委託を予定するハマキョウレックス(浜松市)が愛知県みよし市に新設した「みよし第三センター」が完成し4月3日、竣工式が開かれた。

旧物流センターは51年前に建てられ、施設の老朽化が進む一方、耐震施工が行えない構造で3年前から移転先を検討していた。また、同社の商品を製造する香味小夜子三好工場から旧センターまで移動距離があるうえ、品質は確保しつつも3階建てで機能や効率に課題があった。

ハマキョウレックスの新センターは、丸越の商品を製造する香味小夜子三好工場の西に隣接。2階建ての1階部分で丸越が展開する常温、チルド、冷凍商品が徹底した温度管理の中で保管、配送される。

5月ごろから委託の準備を始め、6月1日には本格的にスタートする方針で、製品の保管スペースの拡大、物流効率が大幅にアップする。

野田明孝社長㊧(丸越)と大須賀正孝会長(ハマキョウレックス) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
野田明孝社長㊧(丸越)と大須賀正孝会長(ハマキョウレックス)

また、新物流センターの本格稼働に合わせて丸越では、営業部門やサポート部門など本社から香味小夜子三好工場内に移動。物流センターとの連携強化に加え、製造現場と営業との距離を縮めることで社内の連携を強めることも狙った。

竣工式では、ハマキョウレックスの大須賀正孝会長(CEO)など関係者が出席。祝詞奏上や玉串奉奠などが行われた後、来賓の野田明孝社長が祝辞を述べた。

一方、センターの本格稼働後は行政などへの申請が通った段階で香味小夜子三好工場とセンターをつなぐ通路を設置する計画を立てており、さらなる効率化と品質安定・向上を図る考え。

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