14 C
Tokyo
16.1 C
Osaka
2026 / 02 / 15 日曜日
ログイン
English
飲料系飲料1杯550円以上の価値創出か キリン「ファイア」5年ぶり新シリーズ 「本当はカフェのコーヒーが飲みたいがPETを購入」に勝算

1杯550円以上の価値創出か キリン「ファイア」5年ぶり新シリーズ 「本当はカフェのコーヒーが飲みたいがPETを購入」に勝算

 キリンビバレッジは「ファイア」ブランドから新シリーズ「アロマブリュー」を3月12日から発売し、カフェを利用するコーヒーユーザーの取り込みを狙う。

 3月11日、「キリン ファイア アロマブリュー 新商品発表会」に登壇したマーケティング部ブランド担当の諸橋桜子氏は「『アロマブリュー』の美味しさと香り高さでペットボトル(PET)コーヒー市場を変えるべくチャレンジをしていく」と熱意を示す。

 手淹れのコーヒーとPETコーヒーの併飲層が多い点に勝算を見込む。

 「コーヒーは、紅茶や緑茶、麦茶と比較して手淹れの商品とドライ飲料(RTD)の併買率がかなり高いカテゴリー。そのためPETコーヒーへの味や香りへの期待度は非常に高いものの、実際の満足度は低いというギャップがある」。

 “本当はカフェのコーヒーを飲みたいが、持ち運びやコスパを理由にPETコーヒーを買っている”ユーザーが多くいると同社は捉えている。

 期待度と満足度のギャップの中でも“焙煎されたコーヒーの香り高さ”や“淹れたての香り”に大きな開きがあることに着目し、この差を埋める香り高いコーヒーへのチャレンジに至った。

 加えて“贅沢な気分にさせてくれるものが欲しい”“ご褒美になるようなものが欲しいという期待が高まっている”といったご褒美ニーズにも着目。「この期待(ご褒美ニーズ)に対して、各社のメジャーな商品ではまだ応えきれていないという状況にある。ここにチャンスがあると我々は考えた」。

 この見方のもと「アロマブリュー」シリーズは、香り高く報酬感が得られることを意識して設計。

 シリーズ最大の特長である香り高さを実現できた理由は、新技術のアロマブリュー製法にある。

左からキリンビバレッジのマーケティング部ブランド担当の諸橋桜子氏、商品開発研究所飲料開発担当の後藤沙織氏
左からキリンビバレッジのマーケティング部ブランド担当の諸橋桜子氏、商品開発研究所飲料開発担当の後藤沙織氏

 商品開発研究所飲料開発担当の後藤沙織氏は「アロマブリュー製法は、熱を加えるとコーヒーの淹れたてのような香りが生成される技術。PETコーヒーを製造するにあたり、殺菌という工程が必ず必要になる。その殺菌の際の熱を利用して、淹れたてのような香り高さをPET商品で実現することができた」と話す。

 商品名を伏せたブラインド調査(N=109)では高評価が得られたという。
 「1杯に対して払える上限金額を調査したところ、シリーズ2品の平均は565円となった。今、カフェで売られているコーヒーと同等と感じていただいた結果なのではないか」と胸を張る。

 「ブラック」と「ラテ」の2品のラインアップの中で、一際高く評価されたのは「ブラック」。

 「『ブラック』は高く評価され、上限金額の平均は577円となった。また、75%の方が“カフェの味わいだと思う”と評価した」と語る。「ラテ」も上限金額の平均は553円とし、どちらも550円以上の評価となった。

 認知とトライアル拡大のため、コミュニケーションにも注力し、俳優の長谷川博己さんを起用した新CMを展開。“こんなにも、香り高いなんて”というコメントで香りにフォーカスしてアピールしている。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。