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流通・飲食外食「お食事処萩屋ケイちゃん」21日オープン 選べる鶏ちゃん専門店

「お食事処萩屋ケイちゃん」21日オープン 選べる鶏ちゃん専門店

岐阜県の郷土料理「鶏ちゃん」のパックメーカー・萩原チキンセンター(下呂市、日下部讓社長)が初めて外食事業に参入する。12月21日、観光地の下呂温泉の中心部・湯の街通りで「お食事処萩屋ケイちゃん」のオープンを予定。鶏ちゃんの専門店としては地域最大の70席を用意し、様々な味や鶏肉の『選べる鶏ちゃん』をコンセプトに観光客らを出迎える。

萩原チキンセンターでは、地元の郷土料理「鶏ちゃん」を家庭で気軽に味わってもらおうとチルド・冷凍パックとして食品スーパーなどに展開。鶏ちゃんの普及を目的に建国された「鶏ちゃん合衆国」では日下部社長が副大統領を務めるほか、あいまいだった鶏ちゃんの定義を「ひと口サイズにカットした鶏肉をみそや醤油、香辛料などで調合したタレに漬け込んだ郷土料理」と考案するなど尽力してきた。

11周年を迎えている合衆国などによって鶏ちゃんを提供する飲食店は増えているものの、店舗ごとにこだわりのタレや鶏肉が決まっていることが多いため、「様々な鶏肉やタレを組み合わせられる多様な鶏ちゃんのおいしさを伝えていきたい」と専門店の出店を計画した。

『選べる鶏ちゃん』は、柔らかくプリプリとした食感の「若どり」、弾力があり鶏の旨味が強い「親どり」、赤身を帯びた歯ごたえの良い肉質とコクのある旨味が特徴の「奥美濃古地鶏」の3種の鶏肉に加え、長年にわたり不動の人気を得ている「みそ」「しょうゆ」「しお」の3種のタレから好きな組み合わせで注文できるほか、チーズや温泉卵などのトッピングも用意している。

ごはんは南ひだ羽根ファーム産のコシヒカリ、みそ汁には地元の飛騨みそを使用するなど地元食材がふんだんに使用されている。

サイドメニューでは、鶏ちゃん用に漬け込んだ鶏肉を使った唐揚げ、地元酒蔵の天領酒造の甘酒のもとを使用したソフトクリーム「下呂甘酒ソフト」なども揃えている。

「お食事処萩屋ケイちゃん」は、営業時間10時半から16時半を予定。約70席には個室やミーティングができる部屋もあり、においが付かないように上着をかけるためのロッカーもある。

日下部社長は「多くの人に鶏ちゃんの持つ多様なおいしさを感じてもらえる店舗にしていきたい」と話している。

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