長野県の特産である信州そばの品質向上を目的にした「第66回信州そば品評会」の賞状授与式が7日、長野市内で行われ、入賞した18品の生産者に、各代表から賞状が手渡された。長野県と長野県信州そば協同組合、長野県麺業協同組合の主催。
事前の審査会では長野県の食品担当者やそばの育種開発、そばメーカー関係者らが参加。県内14工場から出品された乾そば、半生そば、生そば113品目を種類やそば粉配合率により5部門に分け、麺線や色の均一性などの外観評価、風味やテクスチャーの官能評価を実施。農林水産大臣賞1品、農林水産省大臣官房長賞3品、長野県知事賞10品、全国乾麺協同組合連合会会長賞1品、全国製麺協同組合連合会会長賞1品、長野県信州そば協同組合理事長賞1品、長野県麺業協同組合理事長賞1品を選出した。
最優秀賞にあたる「農林水産大臣賞」には、第2部(そば粉配合率40%以上70%未満の乾そば)を出品した、おびなた「戸隠そば」が受賞。おびなた・大日方大治社長は「今年は高温が影響して原料玄そば収穫量が減り1等級が不足、高品質のそばを作るには厳しい環境だった。若い人を含めてそばファンをつくるために安全安心は当然で、さらに美味しいそばを提供できるようこれからも精進したい」と感想を述べた。
なお品評会では、壱刻・山根健司氏による記念講演会、「信州そばの魅力の再発見~信州そば切りの会・高遠そば組合・信州大学における諸活動のご紹介~」も行われた。