ウイスキーを楽しみ、ウイスキーを盛り上げるイベント「Anytime Whiskey(エニタイムウイスキー)2023」が11月18~19日、名古屋市中区のサカエヒロバスで開催された。同イベントは、コロナ禍で苦しい思いをしたバーなどウイスキー商流に携わる人々を応援することを狙いに企画されたもの。第2回目となる今年は、全国各地の蒸留所やインポーター、バーなど38社・500種類以上のウイスキーが出品され、2日間で計約2千700人を集めた。
同イベントは、コンテンツプロデューサーの佐々木シュウジ氏が立案。名古屋を中心に事業展開するサカツコーポレーションと酒専門店YOSHIDAの酒販2社がこれに呼応したが、「当初は21年3月に実施を計画していたものの、緊急事態宣言等が頻発されたことや自粛ムードにより3回の中止を余儀なくされ、ようやく22年7月に実現にこぎつけた」(佐々木氏)という。
参加者は、チケット(前売券フェスグラス付3千円、当日券グラスなし4千円)購入時に渡されるリストバンド(当日のみ有効)をすれば、フリー入場制で好きな銘柄を無料試飲(一部有料)できるシステム。
今回出展したのは、サントリー、キリンビールなど大手メーカーをはじめ長浜蒸留所、ガイアフロー静岡蒸留所、SAKURAO DISTILLERY、御岳蒸留所といった各地の人気蒸留所、バーなど38社・店舗。地元愛知県の清酒蔵元で、近年はクラフトジンやウオッカ、ウイスキー事業も盛んな清洲桜醸造も参戦した。
今後についても「地域貢献」をテーマに同イベントの育成を目指すとともに、名古屋周辺地域にも波及し、地域再活性化の取り組みが広がることを期待する。