東北の高校生が商品アイデア競う 山形県代表が初優勝 東洋水産「スマイル“フード”プロジェクト」

東洋水産は、「食」に興味・関心のある東北地区の高校生を対象にしたフリーズドライ(FD)カップスープのアイデアコンテスト「スマイル“フード”プロジェクト in東北2023」の決勝大会を宮城県仙台市内のホテルで開催した。9回目となる本年は、山形県立山辺高校のチーム「山形愛す GHM」による「んまい!山形名物芋煮風ミネストローネ」が優勝。山形県勢として初の頂点を勝ち取った。来年秋、「マルちゃん」ブランドの製品として東北地区で発売される。

2015年から継続して開催。東北に多くの製造拠点を置く同社が、食の未来を担う青少年の健全な育成と地域社会への貢献を目的に行っている。決勝には、48校174チームから書類審査を通過した各県代表の6チーム(1チーム3人)が集結。審査員長の真喜屋理恵子常務らが見守るなか、各校がプレゼンテーションを行った後、当日ホテルが調理した作品と事前にFD化した作品の2種類で試食審査が行われた。

ポイントは「おいしさ」「地域性」「独創性」「実現性」など。審査の結果、優勝は山形県立山辺高校のチーム「山形愛す GHM」による「んまい!山形名物芋煮風ミネストローネ」に決定。賞状と副賞が贈られた。山形名物の芋煮に洋風のミネストローネを掛け合わせ、具材に特産品の「セルリー」(セロリ)を使用するなど、地域色と独自色を兼ね備えたおいしさが評価された。

地域色あふれる6作品(「スマイル“フード”プロジェクト in東北2023」) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
地域色あふれる6作品(「スマイル“フード”プロジェクト in東北2023」)

準優勝は4年連続出場となった福島県立あさか開成高校のチーム「チームNaNaNa」による「ふくしま親子deとうもろこしスープ」。福島の代表的な地鶏「伊達鶏」から取った旨みたっぷりの出汁に、とうもろこしの甘みをマッチさせた。

優勝チームは板垣源飛さん、佐藤ひよりさん、佐藤百香さんの1年生3人組。「山形県として初優勝できて良かった」「山形の有名なものを知っていただければ」「来年は連覇を目指したい」など喜びを語った。優勝作品は、24年秋頃に「マルちゃん」ブランドのカップ入りFDスープとして商品化する。

他の受賞作品は、プレゼンテーション賞に「青森幸辣湯(あおもりさちらーたん)」(青森県立三本木高校/にぼてぃーむ)、調理技術賞に「轟けかやき!~秋田の旨味の宝箱~」(秋田県立金足農業高校/かなのー!三人娘)、地域貢献賞に「仙台味噌なのに中華スープ」(宮城県泉高校/ホットポット)、業界紙記者賞に「熔岩流黒担々スープ」(岩手県立平舘高校/八幡隊)が選ばれた。

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