減塩生活の浸透拡大へ 国循が「かるしおサミット」

国立研究開発法人国立循環器病研究センター(以下、国循)は10日、減塩生活の加速化を目指すため、第3回「かるしおサミット」を健都(北大阪健康医療都市)にて開催した。

「かるしお」とは、国循が推奨する「塩を軽く使って美味しさを引き出す」減塩の考え方。食事も循環器病予防や治療の一環と捉え、栄養バランスを兼ねつつ、食塩を控えた病院食を提供する。近年はその食事を地域や家庭でも食べてもらい、健康的な生活を送ってもらおうと、かるしおレシピの普及拡大に取り組んでいる。

「かるしお認定制度」は、食品事業者が作る、基準を満たした減塩商品に対し「かるしお認定マーク」の表示を認めるもので、現在44社82商品が登録されている。来年には厚労省の「健康日本21(第3次)」において、1日の塩分摂取量の目標値が7.0gに引き下げられることから、減塩活動がさらに進むことが予想される。国循でも「かるしお」のさらなる普及とともに、認定企業や流通企業、自治体などのつながり強化を目指す。

サミットでは第一部に参加企業のショートプレゼンを実施。かるしお認定商品の製造企業を中心に、減塩商品の紹介や開発の工夫などを発表した。第二部は企業ごとにブースを設置して、関係者が一堂に会して交流や情報交換を行った。

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