7.3 C
Tokyo
6 C
Osaka
2026 / 02 / 09 月曜日
ログイン
English
トップニュース味の素 売上・事業利益が新記録 SKU削減し筋肉質目指す 藤江社長が方針説明

味の素 売上・事業利益が新記録 SKU削減し筋肉質目指す 藤江社長が方針説明

味の素社の藤江太郎社長(取締役代表執行役社長最高経営責任者)は11月6日に開いた2024年3月期第2四半期決算発表会の中で、CEOメッセージとして、決算概況と国内の調味料・食品動向および来期に向けた考え方を発表した。

それによると、「23年度中間期は売上高・事業利益とも新記録。23年度修正予想は売上高・事業利益の期初予想を維持し、親会社の所有者に帰属する当期利益は1千億円に上方修正。海外の調味料・食品の利益率が大幅に回復し、北米の冷凍食品は構造改革の成果が目に見えて表れるようになった。主に22年度の迅速な打ち手(価格対応など)が奏功した」と振り返った。

国内の調味料・食品は「単価アップとともに数量を回復させたかったが、物価上昇への生活防衛を乗り越えるまでの、数量増への実力はまだ足りなかった。マーケティングデザインセンターを設立し打席に立つ(新商品を発売する)土壌ができつつある。短・中長期の打ち手をしっかり入れていく」方針を示した。

24年度に向けては「短期の施策も必要。損益分岐点を下げる取り組み(SKUの集中化・削減などの筋肉質化の取り組み)も進めていくことで、FY23の着実な達成とロードマップに沿った24年度事業利益の二ケタ成長を実現する」。

マーケティングデザインセンターの設立に伴う新製品開発については、「過去5年間、筋の良い新製品が出せなかったことを反省し、マーケティングデザインセンターを設立し各事業部とマーケッターが連携し、まだ十分ではないがかなり変化対応の兆しが確かなものになってきた」とし、「下半期および来期に向け、最低でも10億円を超える複数の新製品を仕込んでいく」など考えを示した。

SKUの集中化・削減については「これまでも削減および効率化を進めてきた。コロナ禍で生産が厳しい時にSKUの集中・集約したことにより、利益が底上げされた。1ブランドで20SKUもあるブランドもある。今後は23年後半、24年に向けて新製品を発売しながらSKU削減を思い切って行う」方針だ。中間期は棚卸資産回転日数(DIO)が上昇したが、利益を下支えする仕込みという面も含めてSKUの集中化・削減化により損益分岐点を下げながら棚卸資産回転日数を下げていく」。

2024年問題が浮上する中で、味の素やハウス食品グループなど大手食品メーカーが出資している物流会社「F-LINE」について、藤江社長は、「ドライバー不足が懸念される2024年問題は乗り越えられるところまできた。しかし、このまま手をこまねいていると、さらに致命的な状況になる」。そこで現在、翌日配送(n+1)が中心だが、「F-LINE」として(n+2)を提案。また、スカスカ物流問題に対してそれぞれの企業がどう対応できるかも検討。「F-LINEにとって、第1ステージは6社が一つにまとまり、2024年問題をクリアしたことで第2ステージをクリアしたが、今後、第3ステージは次に向けて諸問題を解決し、存在感を発揮していく」との方針を示した。

関連記事

インタビュー特集

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。

食品産業センター 荒川隆理事長に聞く 「食サス」設立でサステナ課題深掘り フードサプライチェーン全体の連携で

日本の食品産業は、国内外から調達された農畜水産物を原料として、健康で豊かな生活を送るために必要な加工食品を安定的に製造・供給する産業として発展してきた。