7 C
Tokyo
6.9 C
Osaka
2025 / 12 / 04 木曜日
ログイン
English
飲料系酒類本格麦焼酎で直球勝負 鹿児島の気鋭メーカーから「うかぜ」 新定番目指しミドル世代にアプローチ 濵田酒造
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

本格麦焼酎で直球勝負 鹿児島の気鋭メーカーから「うかぜ」 新定番目指しミドル世代にアプローチ 濵田酒造

多士済々の本格麦焼酎市場に、王道の味わいで直球勝負を挑む。

ユーザーの高齢化が進む焼酎市場にあって、奮闘を続ける鹿児島県の酒造メーカー・濵田酒造。18年発売の本格芋焼酎「だいやめ~DAIYAME」は、SNSで若年層を中心に反響が広がりファンが年々拡大。本格焼酎に「香り系」のムーブメントを巻き起こした。

ただ近年はサツマイモの病害が広がっている影響で、原料芋の十分な確保が困難に。メーカー各社では芋焼酎商品の休売が相次ぐなど厳しい環境が続く。

そんな芋の逆境も背景に、同社では「麦」の強化に本腰を入れる。今春には、香辛料で香り付けした新感覚のボタニカル系麦焼酎「チルグリーン スパイシー&シトラス」を焼酎エントリー層向けに発売した。

これに続き9月26日に登場するのが、本格麦焼酎「うかぜ」だ。

同社は麦焼酎でも、これまで国内外のさまざまな賞を受賞するなど高い評価を獲得している。培った技術・知見を結集し、個性豊かな4つの原酒を1%単位の高度なブレンド技術で調合。「音楽に例えると4重奏。『カルテットブレンド』と命名した」(同社)。すっきりとした味わいの中にも、ビスケットやパンを思わせる「甘芳ばしさ」と麦本来の味わいを感じる酒質を実現した。

水割り、お湯割りで変化する味わいや、それぞれに合う料理とのペアリングを提案。また緑茶やほうじ茶、ウーロン茶などさまざまな「お茶割り」でアレンジを楽しむのもおすすめだという。

本格麦焼酎ファンが多い60代以上だけでなく、80年代前半の第2次焼酎ブームを経験していない40~50代前半の層にもアプローチ。「自分たちの世代で形作られた新定番」として印象付け、芋と同等の規模を持つ麦焼酎市場で新たなスタンダードの座を狙う。

ブランド名は「おおかぜ(大風)」を意味する鹿児島方言。創業155周年を機に麦焼酎ユーザーの新定番酒を目指し、新たな風を吹かせる。

アルコール分25度。税抜希望小売価格は1,800㎖瓶1,996円、900㎖瓶1,060円。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点