16.8 C
Tokyo
16.4 C
Osaka
2025 / 11 / 10 月曜日
English
加工食品乳製品・アイスクリームチーズ おつまみ系の提案が続々 コロナ後も在宅・家飲み継続に期待
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

チーズ おつまみ系の提案が続々 コロナ後も在宅・家飲み継続に期待

チーズ市場で各社から秋冬に向けておつまみ系の提案が顕著に現れている。

コロナ禍で活況となった在宅・家飲み需要が、アフターコロナに向かう中でも継続していくとの見立てが背景にある。

「チーズの需要自体は減っておらず、むしろ上がってきている。近年の市場傾向としてはデザート系が好調。家飲みが習慣化した分、おつまみ需要が根付いた。外出が増えたからといって大きく減ったり増えたりはせず、むしろラインアップが増えた分、手を伸ばしやすくなった可能性がある」(マリンフード担当者)と見る向きもある。

六甲バターは、もともとお酒のおつまみとして人気の高いチーズをよりおつまみに特化させる。9月1日に「厳選おつまみベビーチーズシリーズ」の新商品として「だし香る柚子七味風味」「アンチョビアヒージョ味」「ポルチーニ薫る燻製ベーコン入り」の3品を新発売する。

糖質が低いことから30~40代女性を中心に好調に推移している「チーズデザート6P」シリーズも強化する。9月1日に「ピスタチオショコラ」を新発売するほか、期間限定品として「神戸産シャルドネ」「熊本県産和栗」、12月に「福岡県産あまおう苺」「青森県産シャキシャキふじりんご」を発売する。

通常の6Pチーズの販売が足踏みしていることも踏まえて「価格改定から一巡する来年こそ数量を稼がないと売上が落ちてしまう。今のうちに売場を作っていく」(六甲バターの営業担当者)との考えから、デザート6P単独の売場づくりや購買層の近い他社のクリームチーズとの陳列を提案する。

「ふぞろいのチーズたち」シリーズなどを展開する高見澤ラクティライフ事業部では、ご当地のおつまみチーズや値ごろ感のあるニューヨークチーズケーキなどを強化。

東京デーリーは、「そのまま食べるとしょっぱい青かびチーズ」のイメージを持つ「ゴルゴンゾーラチーズ」を、蜂蜜やパスタと合わせるほか、バケットやりんごに挟む提案などを行っている。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点