12.7 C
Tokyo
10.9 C
Osaka
2025 / 11 / 04 火曜日
English
加工食品製粉ニップン おいしさのこだわりに対応 秋の家庭用新商品
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

ニップン おいしさのこだわりに対応 秋の家庭用新商品

ニップンは7月31日、23年秋冬の家庭用新商品を発表した。冷凍食品は全7シリーズで新商品・リニューアル品計14品目を投入。グロサリーは全5カテゴリー新商品・リニューアル品計9品を発売する。またヘルスケアでは新たに植物由来のフェムテックブランド「femgoo(フェムグー)」を立ち上げ、第1弾商品として通販専売の健康食品「めぐりモイスト」を発売すると発表した。

取締役常務執行役員食品事業本部長の川崎裕章氏は「当社が昨年5月に策定した新たな経営理念は、人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し持続可能な社会の実現に貢献することを掲げている。

川崎裕章事業本部長(ニップン)
川崎裕章事業本部長(ニップン)

この経営理念のもと22年度から26年度までで、冷凍食品事業は主力の冷凍パスタでトップシェアを獲得し、冷食売上で業界トップ5入りを目指す。加工食品事業では新しい時代の食の創造を目指し、商品とサービスを通じた消費者との高いエンゲージメントを構築する。ヘルスケア事業は人生を豊かに生きるための心身の健康増進をサポートし、健康寿命の延伸に貢献する」と抱負を述べた。

新商品はこれまでの簡便・時短のニーズに加え、コロナ禍で高まった家庭でのおいしさのこだわりといったニーズに対応したもの。冷凍パスタでは“最上級のおいしさを味わえる”という高価格帯の新シリーズ「オーマイプレミアム 至極」(300g)が登場。たらこ、ボロネーゼ、蟹トマトクリームをラインアップし、贅沢な食感と満足な味わいを実現した。「オーマイプレミアム」では、今春発売し100万食の販売実績を残した「うま塩レモン」に次ぐ第2弾の期間限定商品「トマトクリームのスープパスタ」(290g)を投入。9月から約半年間にかけ展開し、売場の活性化を図る。5年連続でカテゴリー市場シェアトップの1食完結型「よくばり」シリーズでは、主食に主食を合わせた「よくばりメシ」に「やみつきまぜそばセット」(380g)を投入する。また「よくばりプレート」3品のハンバーグをよりふっくらジューシーに改良するとともに、5~8%の減塩を達成した。

刷新した「レガーロ パスタソース」
刷新した「レガーロ パスタソース

グロサリーではプレミアムパスタブランド「REGALO(レガーロ)」のパスタソースを刷新。“ひとくちで感じる贅沢な味わい”をテーマに新たなソースを作り上げた。パッケージデザインも具体的なおいしさのポイントを直感的に感じられるデザインに変更した。「ボロネーゼ」(140g)、「カルボナーラ」(140.5g)、「蟹のトマトクリーム」(140g)、「ペペロンチーノ」(85g)で展開。

国産米粉をブレンドした薄力小麦粉「ニップン米粉ブレンド薄力小麦粉」(400g)も投入。小麦粉も国産で、通常の薄力小麦粉と同様の配合や用途で使える。お好み焼はふわっと、ホットケーキはもちっと、クッキーはさくっと食べた瞬間においしさが広がる。22年秋に発売した「アマニ油効果」では、機能性表示をより直接的な「悪玉(LDL)コレステロールを下げる」「血圧が高めの方の血圧を下げる」に変更した。

新商品の初年度販売目標は冷凍食品が40億円、グロサリーと健康食品は20億円。冷凍食品は9月1日、グロサリーは8月21日、健康食品は10月上旬から発売する。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点