日本ハム 商品の「集中と選択」強化 韓国メニューで若年層開拓

日本ハムは、商品の集中と選択をさらに強化し、低収益事業の集約を行う一方、3大ブランド「シャウエッセン」「中華名菜」「チルドピザ」の再拡大を図る。

シャウエッセンと中華名菜は、増量企画で「購入のきっかけ」を創出して休眠ユーザーを掘り起こすほか、課題の若年層開拓では主力ブランドのサブカテゴリー育成として、好調の「モーニングサーブ」は秋から増産体制に入り、大袋商品も新発売。チルドワンクック市場では、中華名菜の姉妹ブランドの位置づけで、韓国メニューの新ブランド「K-KITCHEN」を投入し相乗効果を図る。

ウインナー市場は、7割を各社主力のあらびきタイプが占め、市場が特売の持ち回りなどで硬直化しているのが実情で、トップのシャウエッセンでも1年間購入していないユーザーは少なくないという。そういった中、今春にシャウエッセンで1本増量企画を期間限定で実施したところ同期間の売上が「二ケタ増」となり、ユーザー調査でも「(増量をきっかけに)久しぶりに購入した」との声も多かったことで、今秋あらためて数量限定で増量企画を実施する。

また、ウインナー売場のサブカテゴリー育成として今春に投入した「モーニングサーブ」は、売上目標を上回るペースで好調が持続している。今秋から増産体制を構築し、大袋の新商品「480g」を12月1日に発売する。その他、伸長傾向にあるウインナー「豊潤」はさらなる拡大を見据え、9月1日から内容量を変えずに6本を5本にし、1本当たりの重量を増やして食べ応えをアップさせる。

中華名菜は、今秋に主力3品(酢豚・青椒肉絲・回鍋肉)で10%増量企画を実施し、シャウエッセン同様に購買のきっかけを図る。市場が伸長している韓国系メニューの新ブランド「K-KITCHEN」から2品、9月1日に新発売する。

「ヤンニョムチキン」はレンジ調理だけで、「タッカルビ」はキャベツを入れてレンジ調理するだけで、手軽に人気韓国メニューが夕食の1品になる。中華名菜とK-KITCHENで相乗効果を図り、同売場へ新規顧客を誘引していく。

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