ケイエス冷凍食品は、23年秋に家庭用は50周年を迎えた肉だんごのうち食卓向け「中華菜皿 肉だんご」を全面改良し、人気商品「しょうが入り 国産鶏 鶏つくね串(照焼)」は大人向けに生姜の風味を強化した。発表会の席上、篠原史訓取締役常務執行役員は「家庭用は食卓市場への挑戦を継続。なかでも肉だんごは規格を大幅に見直しマーケットへの浸透を図る」などと述べた。
23年度上期(1~6月)の業績については「家庭用は主力品『国産鶏 鶏つくね串(照焼)』が過去最高の出荷数量をマーク。今春に3回目の価格改定を実施したが好調を維持している。業務用は注力するデリカ・学校給食に加え、外食の回復が追い風となった。商品別は卵不足の代替もありタレ付きの肉だんごが伸長」などとした。
今秋は家庭用で新商品3品、リニューアル品2品を9月1日から発売。食卓市場への挑戦として、従来品を一新し「中華菜皿 肉だんご(れんこん入り)」を投入する。最大の変化は既存の2パック(120g×2)を1パック(145g)に一新することだ。価格は200円前後(従来300円台)を想定し、トライアルの促進を見込む。
あわせて具材にれんこんを追加。シャキシャキした食感を付与し価値を高めた。1個当たりのサイズは約17.5gに増量。パッケージには50周年のロゴを入れた。
「しょうが入り 国産鶏 鶏つくね串(照焼)」はリニューアル。レギュラーと異なる味わいが50代女性のリピートを獲得しており、今回は3種の生姜を使用し風味をアップさせた。定番の「国産肉使用 肉だんご」も刷新。タレを改良して旨味・コクを付与した。
また、おやつ・デザート市場に向けては「もっちりまんまるたい焼き(さつまいも餡)」を新規投入。かわいらしい丸型のたい焼きで、もちもち食感とさつまいも餡を楽しめる。
一方、業務用は新商品5品、リニューアル品1品を8月10日から9月にかけて順次発売する。デリカ向けに「具材が決め手!」シリーズを立ち上げ、ふっくらした豆腐の生地に大きめの野菜具材を加えた「お豆腐屋さんの枝豆ごろごろ豆腐」と「お豆腐屋さんのコーンごろごろ豆腐」の2品を投入。豆腐の生地に4種の野菜具材(たまねぎ・にんじん・ひじきなど)が入った「お豆腐屋さんのふんわり豆腐焼売」とあわせ、健康感ある豆腐関連商材の訴求を強化する。学給を中心に「パリツォーネ」が好評なことから、「ポテト」を追加し、既存の「ミートソース」は改良。