6.6 C
Tokyo
6.9 C
Osaka
2025 / 12 / 15 月曜日
ログイン
English
加工食品冷凍食品ニッスイ 健康・本格・簡便を提供 「わが家の麺自慢」価値訴求 秋冬新商品

ニッスイ 健康・本格・簡便を提供 「わが家の麺自慢」価値訴求 秋冬新商品

ニッスイは23年秋冬新商品として、本格感ある味わいの「わが家の麺自慢 国産野菜の濃厚味噌ラーメン」、簡便調理でおいしさにもこだわった「まんぞくプレート ふっくらごはんと四川風麻婆豆腐」などを発売する。梅田浩二取締役常務執行役員食品事業執行は、コロナ禍で起きた生活者の変化や物価高の影響などを踏まえ「お客様の多様化するニーズに寄り添い、食で『Wellness Life』の実現に貢献していく」と語った。

食品事業の4~6月累計の売上は家庭用商品、業務用商品とも大半のカテゴリーが前年クリア。品群別にみると、家庭用冷食は米飯、弁当など、業務用冷食は中華、水産揚げ物、練り製品はかに風味スティックなどが伸びた。

梅田浩二取締役常務執行役員(ニッスイ)
梅田浩二取締役常務執行役員(ニッスイ)

秋冬の新商品は「Healthy(=健康ライフ)」「Satisfaction(=本格・こだわり)」「Smart&Quick(=省手間・時短・簡便)」をキーワードに開発した。

家庭用冷凍食品では、「わが家の麺自慢」シリーズの価値訴求を強化するため、ブランドロゴに“具だくさん”を加えた。またバラエティ化を図るべく「国産野菜の濃厚味噌ラーメン」を新発売。厚みのある味噌スープに、5種の野菜具材と自家製麺をあわせた。1人前(345g)。

「まんぞくプレート」シリーズに4品目となる「ふっくらごはんと四川風麻婆豆腐」を投入。他社品に比べ男性ユーザーの比率が高いため、人気メニューをシェフ監修で本格的な味わいに仕上げた。330g。

市場で幼児食期の製品が手薄なことから、「ニコパク」シリーズとして「宝をさがそう!親子丼」「宝をさがそう!マーボー丼」を追加。星形かまぼこを探しながら楽しく完食できる。現状はEC主体に販売しているが、スーパーなど店頭への露出も強化する。2個(240g)。

まんぞくプレート ふっくらごはんと四川風麻婆豆腐(ニッスイ)
まんぞくプレート ふっくらごはんと四川風麻婆豆腐(ニッスイ)

家庭用すり身製品は健康領域商品を拡充。「速筋タンパク 太ちくわ」は1本でたんぱく質を6.7g、うち「速筋タンパク」を4.5g摂取できる。また機能性表示食品で「記憶力を維持するEPA+DHA チーズinスティック」を新提案。EPA・DHAは認知機能の一部である記憶力を維持することが報告されている。3種のチーズを使用した味わい。60g(2本)。

びん詰は2品投入。明太子味のサケフレークを使った「鮭めんたい」と、塩分カットした「減塩30% 鮭めんたい」。ともに48g。レトルトは、鍋スープで人気ラーメン店とタイアップ。「らーめん山頭火監修」シリーズとして「〆まで旨い らーめんスープ鍋 とんこつ塩」など2品を発売。150g。

業務用は、「総菜売場向け・行楽商品」「外食店舗応援」「人手不足対策」をテーマに開発。「R備長炭火焼き鳥」は「もも」「ねぎま」など5品をブラッシュアップ。お肉のカットサイズを大きく立体感ある見た目とし、先端部分に振り塩するなど専門店の品位を目指した。「とろーり大粒たこ焼き30」は食感にこだわって改良。コロナ禍で苦戦したカテゴリーの復調を想定して投入する。

水産品は、健康志向などを背景に生活者の魚食ニーズが高まっておりラインアップを強化する。特許技術でおいしさと塩分オフを両立させた「美味塩技(おいしおわざ)」シリーズとして、「さばの干物」(2切・100g)と「ほっけの干物」(2切・110g)を量販店水産売場・宅配向けに展開。「ふっくら切身」シリーズ(「骨なしさわら」「骨なしすけそうだら」など)は店頭販売を想定しパッケージをリニューアル。記載のQRコードからレシピサイトにアクセス可能。産業給食・外食などにも展開。300g(5切)。

各温度帯の家庭用・業務用および水産品合計の新商品は41品で販売目標56億7千900万円、リニューアル品は26品で同144億8千200万円。

関連記事

インタビュー特集

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。