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2025 / 11 / 07 金曜日
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加工食品冷凍食品日東ベスト 山形工場ハンバーグライン再稼働 23年度は利益改善見込む
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

日東ベスト 山形工場ハンバーグライン再稼働 23年度は利益改善見込む

業務用冷凍食品が主力の日東ベストは、このほど都内で記者懇談会を開き、塚田莊一郎社長は「7月から山形工場のハンバーグ製造ラインが完全復旧し、新商品『ジョイグルメ(JG)鉄板焼ビーフハンバーグ』を発売する」ことや、「23年度に入り利益が改善傾向にある。通期計画(経常利益5億円)の上方修正を目指したい」などの見通しを明らかにした。

山形工場のハンバーグ製造ラインは昨年10月に火災が発生した後、復旧に向け設備の入れ替えやテスト生産を行ってきた。新商品「JG鉄板焼ビーフハンバーグ」は、塚田社長の意向で開発された自信作。「ラインの再稼働にあわせ、目玉になる商品を目指した。牛肉の価格高騰でメニュー売価を上げざるを得ない環境下、コストメリットと理想的な品質の両立を追求した。ジューシーな肉汁を中に閉じ込めた従来にないクオリティのハンバーグ」(塚田社長)。100g、130g、160gの3規格。

また、既存の人気商品「チーズインハンバーグ」も「JG鉄板焼」シリーズとして復活。鉄板焼の香ばしさと5種のチーズが融合した味わい。このほど「復活HAMBURG!」と銘打った新たなパンフレットを作成、積極的にアピールしていく。

一方、23年3月期業績は売上高518億7千800万円、4.3%増、経常利益4億3千400万円、52.2%減。外食向けの復調や価格改定の効果で増収を確保したものの、原材料費・エネルギー費などの高騰を吸収しきれず減益となった。売上のうち冷凍食品は408億9千500万円、3.1%増。業態別にみると、給食分野は学校や病院・施設向けが好調で10%増、総菜分野は一部取引先の変更などで8%減、外食分野は飲食店やレジャーなどの回復で19%増。

今期の業績予想は売上高570億円、9.9%増、経常利益5億円、15.1%増。第1四半期の進捗について、塚田社長は「売上は計画に未達ながら増収基調を維持し、利益は改善の兆しがみられる。引き続きコスト環境は厳しいが、年間でペースを落とさずに上乗せしていきたい」。なおベトナム事業のJAPAN BEST FOODS社(12月期)は、前年度に黒字化し、23年度上期の業績も順調に推移しているとした。

設備投資は約16億円を計画。そのうち新規設備が約4割を占め、東根工場では冷凍弁当の増産を予定する。渡邉昭秀常務は「人手不足の施設を中心にさらなる需要拡大を見込む」など背景を説明した。

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