12.8 C
Tokyo
8.9 C
Osaka
2025 / 11 / 17 月曜日
English
飲料系飲料サウナブームで「キレートレモン」と「カゴメトマトジュース」がタッグ 提案名は「キレトマ」 相乗効果発揮しセット販売継続
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

サウナブームで「キレートレモン」と「カゴメトマトジュース」がタッグ 提案名は「キレトマ」 相乗効果発揮しセット販売継続

 ポッカサッポロフード&ビバレッジはサウナブームやサウナドリンクの提案が増えていることを受けて「キレートレモン」ブランドで「カゴメトマトジュース」(カゴメ)とコラボレーションしている。

 「キレートレモン」のSNSを中心としたコミュニケーション施策の目玉施策と位置づけとなる。

 取材に応じた高井朋子マーケティング本部ブランドマネジメント部アシスタントマネージャーは「サウナブームで『キレートレモン』とトマトジュースの組み合わせが話題になり、カゴメさんからお声がけいただきECで『カゴメトマトジュース』とセット販売を昨秋開始したところ大きな反響をいただいている」と振り返る。

 現在もECでのセット販売を継続しており、「カゴメトマトジュース」ユーザーによる「キレートレモン」へのトライアルと「キレートレモンユーザー」から「カゴメトマトジュース」へのトライアルの両方が起こり相乗効果を発揮している。

 これには「『カゴメトマトジュース』『キレートレモン』ともに自然由来の素材で健康イメージが定着していることが奏功したと思われる」と分析する。

 ECでの大反響を受けて、今年の5月から6月にかけて、カゴメとともに店頭企画を実施。来店者に“キレトマ”と称して「キレートレモン」と「カゴメトマトジュース」の組み合わせなどを訴求している。

 加えてカゴメでは “キレトマ”のWEB広告を公開している。

 「秋冬に向けて、カゴメさんとの取り組みを継続していく。ユーザージェネレイテッド(ユーザー自身が作成・投稿したコンテンツ)という言葉があるように、『キレートレモン』ではお客様と一緒に作り上げていくことを重視している。豆乳や甘酒とも相性がいいとのお声をいただいていることから、コラボの領域も拡大していきたい」と意欲をのぞかせる。

左から「キレートレモンWレモン」と「キレートレモン無糖スパークリング」
左から「キレートレモンWレモン」と「キレートレモン無糖スパークリング」

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは今年、「キレートレモン」ブランドの8年連続成長を目指し、伸び盛りとなっているゼリー飲料の「クエン酸2700ゼリー」とペットボトル(PET)飲料の「Wレモン」に注力していく。

 ブランド全体の好調要因について「レモンの素材自体がここ数年、健康イメージの浸透で伸びていることに加えて『キレートレモン』はクエン酸とビタミンCの2つをポイントにレモン1個分の果汁が摂れる点が今の世の中に受け入れられている」との見方を示す。

 「Wレモン」は、30-40代の働く女性の応援をブランドコンセプトに掲げて間口(飲用層)を拡大している。

 これには「ブランドの健康イメージに加えて、ビタミンCとクエン酸とレモン2個分の果汁が摂れることと、炭酸で瞬間的にリフレッシュできるところがご評価されたのだとみている」。

 この勢いを加速させるべく、今年3月6日には「無糖スパークリング」とともに「Wレモン」をリニューアル発売した。

 2品に従来品より短いラベルを採用しプラスチック使用量を削減。これにより「Wレモン」は黄色の液色の露出を増やして機能感のイメージを強化した。

 そのほか「Wレモン」では「Wのロゴの下にビタミンC1000mgとクエン酸3000mgとしっかり記載して機能訴求を強化。中身は、体が求める酸っぱさというところを体現すべく、よりスッキリでリフレッシュしていただける味わいに磨きをかけた」。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点