「日東紅茶 水出しアイスティーバッグ」シリーズに勢い マイボトルの浸透が追い風 お家で1日に複数杯飲みたいニーズも獲得

 三井農林の「日東紅茶 水出しティーバッグ」シリーズが勢いづいている。

 近年好調に推移し、22年春夏(4-9月)は前年同期比8%増を記録した。

 好調要因について、竹田一也企画本部商品企画・マーケティング部部長は、マイボトルの浸透を第一に挙げる。
 「今年で31年目の展開になるが、紅茶好きな方が夏場にだけ購入するマニアックな商品の枠からなかなか飛び出せず、水出しの認知はかなり低かった。これが1袋あたり500mlのアイスティーがつくれる設計がマイボトルサイズに合致した」と語る。

 次に、コロナ禍の巣ごもり需要で1日に複数杯飲みたいニーズを獲得したことが販売を押し上げたという。
 「お家の中で何杯も飲むときに、その都度いれるのは面倒で、水出しであれば一度つくれば、飲みたいときに飲みたい分だけチビチビ飲める。新しい生活スタイルで水出しが脚光を浴び、ここ数年伸びてきている」と説明する。

三井農林の竹田一也企画本部商品企画・マーケティング部部長 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
三井農林の竹田一也企画本部商品企画・マーケティング部部長

 三井農林は、科学的アプローチで紅茶がさまざまな料理や食材に最も合わせやすい飲み物であることを突き詰め、その調査データを家庭用・業務用でクロスMDを提案するWith TEA事業を展開している。

 その一環で、水出しをエンド棚など紅茶の定番棚以外に露出をすると販売が上向く傾向にある。
 「エンドに出したときの販売点数のアップ率は当然高まるが、水出しは非常に高いことが判明。シンプルだが、知っていただける活動を継続していけば、まだまだ伸ばすことができる」との見方を示す。

 この考えのもと、今年は露出拡大を図るべく、フック穴を新たに設けてパッケージを刷新。ハンガー什器(フック什器・吊り上げ什器)にも対応できるようにした。

 購買促進策としては、5月1日から8月31日にかけて水出しの購入レシートで応募するプレゼントキャンペーンを実施。第1弾が6月30日に終了し、7月1日から第2弾を開始する。

 水出しのアイテムは「アールグレイ ティーバッグ」「トロピカルフルーツ ティーバッグ」「ピーチティー&ローズヒップ ティーバッグ」「はちみつレモン ティーバッグ」の4品。

 昨年はこの年新発売した「はちみつレモン」が純増となったほか、「トロピカルフルーツ」が牽引した。
 「『アールグレイ』が過去売上げトップだったが、22年は『トロピカルフルーツ』が大きく伸長して逆転した」(企画本部商品企画・マーケティング部商品企画室の宮尾浩司氏)という。

5月8日は「#ぬか漬けの日」アイデアレシピ大募集
優秀作にはプレゼントも