ブルドックソース ブランド確立に注力 11次中計、海外モデルも

ブルドックソースは、2023~2025年度を対象とする第11次中期経営計画の重点戦略として、東西エリアそれぞれでのソースブランド確立と&Bull―Dog(アンド・ブルドック)のブランド確立、長期を見据えた海外進出モデルの確立に取り組む。5月25日にライブ配信で開いた2023年3月期決算説明会で明らかにした。

同社は22年11月、ブルドックソース長期ビジョン「BGI(ブルドック・グローバル・イノベーション)2032」を策定。ミッション(目指すべき社会的価値)として「世界のSauceを創造するブルドックグループ」、ビジョン(2032年にあるべき姿)として「Sauceの魅力でホッとするおいしさを世界へ伝える」、バリュー(社員の価値判断基準)として「ひとりひとりに食のこだわりを届ける」を掲げた。

長期ビジョンでは「『Sauce』を極める世界ブランドに成長する」を戦略の方向性とし、国内、海外、VC(バリューチェーン)の基本戦略3テーマを設定。それぞれ国内ソース市場におけるリーディングカンパニーの確立、ブルドックグループの海外ローカライズ、さらに持続的成長を実現するための経営変革に取り組んでいく。

ビジョンの達成に向けた第1ステップとして11次中計「B-Challenge2025~挑戦のはじまり~」を策定した。新たな成長を見据えた体制の見直しと変革を推進し、最終年度の25年度に売上高160億円(22年度135億円)、営業利益8億円(同4億3千万円)の達成を目指す。

国内戦略のうち家庭用ではグループ各社(ブルドック、イカリ、サンフーズ)のブランド価値明確化と最大化を図り、国内ソースのブランディングを推進。業務用では生産能力向上によるチャネル開拓を図る。

また、国内ではアンド・ブルドックのコンセプトにこだわった独自の戦略設計・企画開発を行う。海外戦略については海外展開ストーリーを設計・実行開始し市場開拓を図り、25年度に売上高13億円(22年度4億4千万円)の達成を目指していく。

VC戦略ではサステナブル・バリューチェーンの実現、企業価値を最大化させるための経営資源の戦略投資を進める。戦略投資、特に設備投資については、投資額30億円を目標とし、戦略的成長分野への積極投資とDX投資による生産性の大幅な向上を図る。さらに人財の育成・獲得と組織再編、資本効率を重視した投資と安定的な利益還元を推進する。