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冷凍グルメをサブスクで 大丸松坂屋百貨店 5年後売上50億円目指す

大丸松坂屋百貨店は5月16日、冷凍グルメの定額宅配サービス「ラクリッチ」の提供を開始した。中期経営計画の柱「リアル×デジタル戦略」を具現化したもので、21年3月に開始したファッションレンタルサービスに続くサブスク型事業の第2弾。初年度会員3千人、5年後売上50億円以上を目標に掲げる。

15日に開かれた新規事業発表会の冒頭、澤田太郎社長は「コロナ禍以前、お客様とのタッチポイントは店頭がほぼすべてだったが、営業自粛で手も足も出なくなった。そこで強化してきたのが新たな接点となるオンライン」とサービス開発の背景を説明した。

続いて登壇したラクリッチ事業責任者の岡崎路易DX推進部専任部長は「時間と場所、2つの制約を克服しなければ百貨店の未来はないという認識で経営陣は一致していた」とオンライン事業の重要性を強調。独自商品の開発や卸機能の実装なども検討しているとし、「日本を代表する食のプラットフォーマーに成長したい。その先に海外展開も視野に入れている」と意欲を見せた。

発表会で澤田太郎社長(大丸松坂屋百貨店)
発表会で澤田太郎社長(大丸松坂屋百貨店)

「ラクリッチ」のサービスプランは「ちょいリッチBOX」(税・送料込6千500円)、「しっかリッチBOX」(同9千円)、「すごリッチBOX」(同1万2千円)の3種類で、少量サイズの商品6~10品ほどをセットにして毎月定期的に冷凍配送する。「西洋銀座」や「リストランテホンダ」「赤坂四川飯店」など有名ブランドが参加し、デパ地下のコンセプトに近い「おいしさを全面に打ち出した日常向け」の商品をラインアップした。セットメニューの一部しか公開しないことで「届いたときのお楽しみ」を演出。メール会員向けに実施した試食モニターでも高い評価を得た。

1年前からサービスの開発に協力してきた冷凍生活アドバイザーの西川剛史氏は、パネルディスカッションで「おいしい料理との偶然の出会い=“セレンディピティ”を生み出せるサービス。金曜日の夜などリッチな気分になりたい時におすすめ」と活用シーンを提案。

メニュー開発に携わったラクリッチ事業商品調達責任者の朝倉宏二バイヤーは「食事のシーンまで想像して品質にこだわった。日常のもう1品に加えていただき、少し贅沢な時間を過ごしてもらえたらうれしい」と話した。

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