セブン-イレブン値ごろ感訴求を進化 「セブン・ザ・プライス」と「安心価格」拡大

 セブン-イレブン・ジャパンは、上質を求める顧客に向けて価値訴求を継続強化していく一方で、経済性を求める顧客をターゲットに値ごろ感の訴求を進化させる。

 3月29日、商品政策等に関する記者説明会で発表した青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長商品本部長は「価値訴求は絶対に欠かせず継続していくが、現在の環境下では価格帯のバランスをきちっと保たねばいけない」との考えを明らかにする。

 この考えのもと、セブン&アイグループのプライベートブランド (PB)「セブンプレミアム」で、値ごろ感を追求したブランド「セブン・ザ・プライス」を拡大していく。
 「確実に販売が見込める商品」として、売価98円(税込105.85円)の「食パン」を3月下旬から順次発売し、納豆や豆腐などへ広げていく。

「セブン・ザ・プライス」の「食パン」 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「セブン・ザ・プライス」の「食パン」

 
 「松・竹・梅」を強調したマーケティングも継続していく。
 各種の商品フェアや名店監修品により価値・価格帯とも向上を目指す「松」とともに、基本商品の「竹」と値ごろ感を打ち出す「梅」をそれぞれ強化していく。

 「梅」は、「竹」と「松」の価値を引き立たせる役割も担う。
 「セブンプレミアム」では昨年8月、食品や雑貨などのうち価格優位性の高い計115アイテムに「安心価格」POPを表示して集中展開。これにより「販売が非常に好調」と総括する。

 2月1日からは対象アイテムを115品から143品に拡大。
 「セブンプレミアム」全体の展開については「2022年度前半は苦戦したが、下期から回復して前半戦を取り戻すような形で2022年度は前年を上回った。23年度も引き続き様々な『セブンプレミアム』を発売していく」と語る。

【写真】セブン‐イレブン「安心価格」POPを表示して売られるカップ麺

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