店舗を広告メディアに ファミマなど5社協業、国内最大級のネットワーク構築へ

ファミリーマートはこのほど、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下PPIH)、カイバラボ、伊藤忠商事、データ・ワンとリテールメディア事業での協業に関する覚書を締結した。

「ドン・キホーテ」「アピタ」「ピアゴ」「ファミリーマート」の保有するデータとチャネルを掛け合わせた小売横断の広告・販促ソリューションで、国内最大級のリテールメディアネットワークを構築する。

来店する消費者の購買を捉える範囲を広げて理解度を高めることで、消費者の興味関心により合致した情報提供や、広告主にとって効果的な広告配信を実現していくのが狙い。

全国のファミリーマート3千店以上に設置される国内最大級のサイネージネットワークと、PPIHグループ全業態(DS、GMS)で導入を強化する店内パネルサイネージを連携させた、広告の相乗効果の検証や新たな広告商品の開発も進めている。これにより、来店前から来店後までの消費者の生活動線を一気通貫した、より効果的な広告配信が可能になるという。

ファミリーマートは親会社の伊藤忠商事、グループ会社のデータ・ワンとともに、消費者の生活動線を一気通貫する新たなリテールメディア事業の創出を目指している。PPIHグループは自社アプリの会員データや購買導線上の消費者接点を生かした広告事業で、消費者ニーズや顧客体験の向上にメーカーと協働で応え続けることを目指していることから、今回「両社の目指す方向性が一致した」(ファミリーマート)ことで協業に至った。

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