13.1 C
Tokyo
13 C
Osaka
2025 / 11 / 01 土曜日
English
逆光線(コラム)もう安価では得られない
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

もう安価では得られない

「最近、たくあんの引きが強まっている」と、業務用漬物メーカーで聞いた。キーワードは“黄色”だ。鳥インフルエンザの感染拡大などで、長らく物価の優等生と言われてきた鶏卵の価格高騰・供給不足が続き、特に業務用・加工用市場は厳しい状況。外食や菓子、コンビニなどで卵を使ったメニューの販売休止・規格変更といったニュースもよく耳にする。

▼弁当や給食でも卵の黄色は彩りに欠かせない。しかしながら、代替卵はまだまだ高い。たくあんのほかにも、さつまいもやトウモロコシなど候補は挙がるが、堂々主菜も務める卵とは趣が異なる。実に代え難い存在だ。

▼さて、今週から新年度が始まった。通勤時、スーツ姿も初々しい若者をちらほらと見かける。コロナ禍を経て社会環境はさらに変化し、働き方やコミュニケーションの在り様も大きく変わった。Z世代と呼ばれる彼らとの距離感をはかりかねている上司・先輩もまだ多いのではないか。

▼人口減少社会で慢性的な人手不足といわれる中、人材育成は最重要テーマの1つ。確かなことは「人財」はもう安価では得られない。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点