塩の芸術 東京で個展 山本基氏「時に宿る」

塩の芸術を楽しめる個展が、来月1日から東京都品川区のギャラリー「YUKIKOMIZUTANI」で開催される。同展は、塩を使った作品を四半世紀以上にわたって作り続ける現代美術作家、山本基氏によるもので、テーマは「時に宿る – Staying in Time –」。

展示会場では、「時」や「季節」を手掛かりに、四季の移ろいを感じながら描き続けた作品を展示。さらに、塩を使ったインスタレーション作品やデジタルドローイングの他、幅8メートルを超える大型の平面作品も発表する予定だ。

会期は4月1日から5月6日まで。開催前の今月30・31日には、インスタレーションの公開制作を、展覧会最終日の5月6日には、作品で使用した塩を鑑賞者と共に海に返す「海に還るプロジェクト」(予約制)も予定している。

「時を纏う」(2022/個人所蔵、画像提供 金沢市立安江金箔工芸館) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
「時を纏う」(2022/個人所蔵、画像提供 金沢市立安江金箔工芸館)

また同氏の作品は、金沢市立安江金箔工芸館(石川県金沢市)の春季展<春を彩る美術工芸>でも六曲一双の金箔屏風に岩絵具とアクリル絵具で彩色を施した作品「時を纏う」が5月7日まで特別展示されている。