「レッドブル・エナジードリンク」と「モンスターエナジー」の2強が席捲するエナジードリンク市場に「ZONe(ゾーン)」や「リアルゴールド X」 「リアルゴールド Y」の第三極が現れ活性化している。
頭や体をシャッキとさせてモチベーションを刺激させたいときに飲まれ、ブーストとも呼ばれる缶容器入りのエナジードリンク市場は医薬部外品を除く栄養ドリンク市場の約半分を占める巨大なカテゴリーで、インテージSRI+データによると、コロナ禍で2021年の対前年の伸びが鈍化したものの、マイナスに転じることなく近年伸び続け、22年は前年比7.5%増の887億円を記録。17年比では約1.7倍の伸びとなった。
インテージ市場アナリストの木地利光氏は「21年には外出自粛により外出時の需要が縮小したことや健康への影響の懸念が高まったことなどを背景として缶の市場規模はほぼ前年並みとなったが、22年には外出増による外出時の需要が回復してきたことや値下げされたブランドの好調もあり再び増加している」と指摘する。
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21年の同市場は、外出機会の増加に加えて第三極の出現が成長を後押ししたとみられる。
「ZONe(ゾーン)」は昨年、Cygamesの人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」とコラボを矢継ぎ早に展開して存在感を高めていった。
昨年5月に発売開始された「リアルゴールド X」「リアルゴールド Y」の2品も好調に推移しているとみられる。
値上げ基調の中、外出機会のさらなる増加で市場は引き続き拡大していくことが予想される。
「モンスター」は2月1日出荷分から値上げされた。対象品目は355ml缶・345ml缶の計10品で、値上げ幅はメーカー希望小売価格で一律12.1%。一例を挙げると、主力の「モンスターエナジー」(355ml)の希望小売価格は税別190円から税別213円に引き上げられた。
続いて3月1日には「レッドブル」6品が値上げされる。改定率は4.2―7.0%で、一例を挙げると「レッドブル・エナジードリンク」(250ml)の税抜希望小売価格は190円から198円に引き上げられる。
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