進撃のヤオコー 2023年、激戦区・宇都宮に進出

ヤオコーは2023年2月、「トナリエ宇都宮店」(栃木県宇都宮市)を出店する。同社はこれまで栃木県南部の足利市、佐野市、野木町に合計5店を出店しているが同県人口の4分の1、約50万人が住む県都宇都宮市への進出は初めて。

JR宇都宮駅西口に立地する商業施設「トナリエ宇都宮」にテナントとして出店するもので、店舗面積(計画)は約2千343㎡。「トナリエ宇都宮」はもともとロビンソン百貨店が入居していたビルで、現在はヨドバシカメラなどがテナントとして入居している。

宇都宮市は、FKD(旧福田屋百貨店からSCに業態展開)、生協、セブン&アイグループのヨークベニマル、アークスグループ入りしたオータニをはじめとする地場SM、生鮮を強化する地場ドラッグのカワチ薬品、近年、出店攻勢を強めるコスモス薬品などがしのぎを削る超激戦区。

出店について川野澄人社長は「当社は1都6県を中心にマーケットシェアを上げるという大方針を掲げている。(北関東エリアについては)人口の多いところを狙いながら出店をしていく考えだ。(宇都宮トナリエ店は)駅前立地で、いままでヤオコーが出店していないエリア。遠方から来店してもらえるような強い核の売場をちりばめていく計画を立てている。所得層の高いエリアと認識しているので、商品の魅力でお客様にご来店いただけるような店舗にしていきたい」との考えを示す。

JR宇都宮駅周辺では再開発が進んでおり、今年8月、駅東口にオープンした大型複合施設「ウツノミヤ テラス」にはヨークベニマルが出店している。ターミナル駅をはさんでのヨークベニマルとヤオコーの対決は、流通業界で注目を集めそうだ。

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