焼酎かすから次世代電池 持続可能な社会へ産学連携で地方創生 薩摩酒造

完全循環型焼酎製造システム(薩摩酒造/エルステッドインターナショナル/福岡工業大学/BlueForce)
完全循環型焼酎製造システム(薩摩酒造/エルステッドインターナショナル/福岡工業大学/BlueForce)

薩摩酒造は、焼酎かすを次世代電池の電極材に再生するプロジェクトを開始する。

同社ではSDGs達成を目指し、今月からエルステッドインターナショナル、福岡工業大学、BlueForceと共同で、本格焼酎造りを行う過程で発生する焼酎かすを次世代電池の電極材に変換する「焼酎かすの新エコシステム構築プロジェクト」を発足する。

当プロジェクトにより、次世代電池実現に欠かせない焼酎かす由来の特殊な活性炭の開発に携わることを通して日本政府が提唱する「2050年カーボンニュートラル宣言」の実現に貢献する。

薩摩酒造が本格焼酎を製造する過程で発生する焼酎かすは、年間1万トン以上に及ぶことから同社では近隣15社の焼酎蔵元と協力し積極的に3R方式(Reduce、Reuse、Recycle)による環境配慮を加味した製造システムの運用に努めてきた。具体的には焼酎かすを液体と固体に分離し、液体部はメタン発酵させクリーンエネルギー化しボイラー燃料として再利用している。固体部は乾燥させ飼料化することで、CO2削減と鹿児島の主要産業である畜産業への資源循環の実現を推し進めてきた。

持続可能な社会の実現が強く叫ばれる中、より社会に貢献できるかたちを模索していた折に福岡工業大学田島大輔教授が最高技術責任者を務め、BlueForceがプロジェクト化した「環境・エネルギーミックスビジネスモデル」事業に参画する機会を得て、今回のプロジェクト発足につながった。