標高で異なる味わいのセイロン茶 マブロック紅茶から茶園シリーズ発売 エム・シー・フーズ

エム・シー・フーズは、9月から順次発売していくガーデンティーシリーズ「セイロン単一茶園シリーズ ティーバッグ 15袋」を「マブロック紅茶」ブランドの中核に位置づけて展開していく。

同シリーズは、標高で異なる味わいの「ラバーズリープ」「インゲストル」「ハルゴーラ」の3品をラインアップ。希望小売価格は3品とも15袋入で税別350円。

取材に応じた飲料本部茶類事業部兼品質保証室の野中嘉人氏は「この秋冬はこの3品で『マブロック紅茶』の知名度を上げていきたい。紅茶の販売を拡大していくためには、どうしてもブランド力を高めていく必要がある」と意気込みを語る。

ブレンド品が一般的なティーバッグ紅茶市場で、マブロック製品は高品質な100%スリランカ産茶葉のみで作られたピュアセイロンティーで、スリランカで栽培から製品化までを短時間で行い日本へ直接輸出している。

マブロック社はスリランカに47の茶園と40の製茶工場を持ち、このうち今回発売する3品は、標高の異なる各エリアに属する単一茶園の茶葉をそれぞれ使用している。

標高約1千800~2千400mのヌワラエリアではラバーズリープ茶園、標高約1千400mのディンブラエリアではインゲストル茶園、標高約100~1千mのサバラガムワ地区ではハルゴーラ茶園と、標高別にそれぞれの個性が引き立つように採用した。

野中嘉人氏(エム・シー・フーズ) - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
野中嘉人氏(エム・シー・フーズ)

3品の位置づけについて「一番標高の高い『ラバーズリープ』はダージリンに近い味わいで、真ん中の標高の『インゲストル』は典型的なセイロン茶で香り・味・色のバランスがとれている。『ハルゴーラ』は前述の二つとは明らかに異なる味わいで、コクがありミルクティーに適している」と説明する。

同シリーズは過去、15年に発売され18年4月に終売。今回、1バック当たりの容量を2gから2.2gへと増量し、装いも新たに再発売される。味わいについては「0.2gの増量で見違えるほどよくなった」と胸をはる。

パッケージは視認性を強化すべく白色を基調としたデザインに刷新し、紅茶の液色も3品それぞれ忠実に表現している。

雑誌への広告掲出やSNSを活用したコミュニケーションを展開して3品を訴求していく。「コロナ禍でおうち時間が増えたことで、リーフやこだわりのある商品の引き合いが強まっている。ガーデンティーシリーズもこだわりのある商品で、再発売を望む声が聞かれ期待できる」と語る。