コンビニ各社 フードバンク通じ食品寄贈 新型コロナで困窮の家庭に

コンビニ各社では、新型コロナの影響で困窮する家庭の支援へ、フードバンクを通じて食料品を寄贈している。

ファミリーマートは7日、セカンドハーベスト・ジャパンが行うフードバンク活動に賛同し、ファミリーマートオリジナルの焼き菓子約4万個を寄贈。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で休校期間が延長されるなど、子どもたちの生活環境が大きく変化していることを受けた取り組み。

このたび寄贈した焼き菓子は店舗への納品期限が過ぎた商品で、セカンドハーベスト・ジャパンを通じて新型コロナウイルス感染症拡大の影響で食品支援が必要な人たちに提供される。

セカンドハーベスト・ジャパンは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で流通に出すことができない食品を引き取り、人々へ届ける活動を行う日本初のフードバンク活動を始めた認定NPO法人で、さまざまな形で食料支援を必要としている施設や団体、家庭、生活困窮者の元に食料を届けている。

また、各種福祉施設や食品支援の必要な家庭を支援しているNPO団体等へ引き取った食料を無償提供する中間支援団体としての活動、フードバンクの基幹流通をつくるためのさまざまな取り組みを行っている。

ローソンは4月29日から5月7日の期間、18アイテム合計約7万2千個の菓子・食品を三菱食品の協力のもと、一般社団法人全国フードバンク推進協議会に寄贈した。

新型コロナウイルス感染拡大の中、休校のために給食がなくなったことや収入減などで食品の支援を必要としている家庭や施設が増えていることを受けた対応。

ローソンは、19年8月から同協議会へ、店舗への納品期限の切れたローソンオリジナルの菓子や加工食品などを定期的に寄贈し、その数はこれまでに合計約15万5千個となっている。対象商品の範囲を広げ、一部納品期限内の商品を加えることで1回当たりの寄贈商品の数量を増やした。