新型コロナウイルスの感染拡大で消費者による買い占めの対象にもなったパスタ類だが、3月のドライパスタ国内供給量は前年同月比16%増の2万7千446tとなったことが分かった。
日本パスタ協会が4月28日に発表した調査結果によると、3月の国内生産量はロング1万1千412t(8.1%増)、ショートが2千381t(5.6%増)の合計1万3千793t(7.6%増)を記録。9か月連続で前年を上回った。
3月の輸入ドライパスタは、ロングが1万2千563t(24.5%増)、ショートが1千112t(5.6%増)、卵入りが前年同月並みの14tで合計1万3千689t(25.8%増)と大きく伸長した。財務省貿易統計によると、内訳はイタリアが25%増の6千227tでトップ、トルコの4千634t(25%増)、米国の1千251t(29%増)が続く。ショートではイタリアが729t(110%増)と急拡大する一方、トルコは68t(3.5%減)、米国は270t(14.5%減)にとどまった。
輸入パスタは昨年から増加基調で推移しているが、ここにきて旺盛な需要を受け勢いが加速している。イタリア産が攻勢を強めているが、3月はトルコ産、米国産の輸入量の増加も顕著だった。