ワインの間口拡大狙いシードル発売 3週間で目標5割達成 メルシャン

メルシャンがワインの間口拡大を狙って投入した「おいしい酸化防止剤無添加ワイン シードル」が3月5日の発売以来、3週間で約1万9千箱を販売。これは年間販売目標の約5割に当たる。年間販売目標は4万箱(500㎖×12本/1箱換算)。

ワイン市場全体は中長期的な成長が続いているものの、ここ数年はRTD(缶チューハイ)、ハイボールなどと競合して購入率(間口)は伸び悩んでいる。特に若年世代では低下しており、同社では間口拡大が市場成長のカギとみる。

今回の商品は、国内製造ワイン市場の販売金額構成比が約4割と大きい「無添加・有機」カテゴリーへ投入。女性を中心に人気のシードル(リンゴ酒)のシーズを活用、ALC5%と飲みやすく、飲みきりの500㎖とすることでワインへのハードルを下げることで飲用機会の創出を狙っており、新たな、またはライトなユーザーをワイン売場へ誘引したい考えだ。リンゴは痛みやすいが、独自の「フレッシュ製法」で酸化防止剤無添加を実現した。

今年は「酸化防止剤無添加」ブランドの強化を狙いシードルなどを投入する手法を採り、新しいブランドを打ち出すことで既存の強いブランドとの食い合いを防ぐ。

同社では今後もリンゴに限らずさまざまな可能性を探るとしている。

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