UCC上島珈琲のグループ会社で「ヒルス」ブランドを展開する日本ヒルスコーヒーは、アラビカ豆100%使用のブレンドコーヒー「Harmonious(ハーモニアス)」シリーズをリニューアルし9月1日から発売している。
10月5日、メディア発表会に登壇した企画部の植木真係長は「よりお客様に楽しんでいただけるよう、希少豆を使用した新ブレンドをラインアップに加えた。鮮度感を高めながら、コーヒーを選択する喜びをご提供する」と語った。
「ヒルス」は1878年に誕生したブランドで、「ハーモニアス」シリーズには「コーヒー文化の扉を開く老舗ブランドとして、新たな世界へ踏み出すきっかけでありたい」という思いが込められている。
「普段飲めないコーヒーを飲めるという点がお客様から好評。一杯のコーヒーを飲むことで産地に思いを馳せていただけたらうれしい」と述べる。
リニューアルに際し、シリーズの独自性をより高めるべく、ドミニカ共和国産コーヒーを使用した「カリビアンブレンド」とルワンダ産コーヒーを使用した「ルワンダフイエマウンテンブレンド」を追加した。
ドミニカ共和国は、ブルーマウンテンコーヒーの産地であるジャマイカと同じくカリブ海に位置し、同国のコーヒーの木はその原種と言われている。

「UCCグループはブルーマウンテンコーヒーに注力している。同じカリブ海の地域でも違う豆を使用したブレンドをご提案することで、グループシナジーを出しながらお客様の選択肢の幅を広げている。ドミニカ共和国産のコーヒー豆は収穫量が少なく、輸送距離の関係もあり、9割以上がアメリカに輸出され日本への輸出量は0.1%以下とかなり珍しい」と説明する。
ブルーマウンテンはバランスの取れた味わいと評され、ドミニカ共和国産のコーヒーはよりキレやコクがあるという。
ルワンダは東アフリカの内陸国で、量は限られているが高品質なコーヒーを生産していることからコーヒー業界で近年話題になっているという。
フルーツのような風味を特徴とし、「ルワンダフイエマウンテンブレンド」では青りんごやマスカットのような爽やかな香りと心地よい甘みを感じられるブレンドに仕立てた。

UCCジャパンのサステナビリティ経営推進本部コーヒーアカデミー東京の中村翔太主任は「『カリビアンブレンド』は86℃のお湯で、酸味や甘みを引き出す抽出が適している。『ルワンダフイエマウンテンブレンド』は96℃のお湯で香り成分を揮発させるのがおすすめ」と紹介する。
既存の「ハワイコナブレンド」「ゲイシャSHBブレンド」「コスタリカ ジャガーハニーブレンド」「スマトラマンデリンG―1ブレンド」は中味の配合などは変えず、パッケージに磨きをかけた。
ベースの色味は、以前の落ち着いたカラーから鮮やかで目立つカラーに変更し、店頭での視認性アップを狙った。パッケージ中央の各ブレンドを表現したイラストも刷新し、より産地のイメージが湧きやすいデザインに仕立てた。
パッケージフィルムの薄肉化や植物由来のバイオマスインキの使用などによってCO2排出量削減に取り組むとともに、サステナブルに調達されたコーヒー豆を50%以上使用している点もシリーズの特徴とする。
植木氏は「リニューアルを機に量販店への導入が増えた。高単価な製品ではあるが、価格よりも新しい味や好みの味を楽しむことを重視されるお客様の目に触れてほしい。若い方を含めコーヒーの裾野が広がっており、味にこだわる方の市場は今後も拡大すると考えている」と語る。
