逆光線(コラム)物価高騰の行方は

物価高騰の行方は

 中秋の名月を眺めながら、ひやおろしの日本酒を一杯。肴に旬の秋刀魚(サンマ)があればなお良い。秋がなくなったと言われる昨今だが9月も半ばを過ぎると朝晩に涼しさを感じる日が昨年よりも多い気がした。ただ、秋の長雨は甚大な被害をもたらす豪雨となり夜空の月を隠した。

▼例年、この時季に話題となる秋刀魚の値段も、漁獲量減少で前年比1.5~2倍に高騰。水産卸に聞くと入荷量も少なく小ぶりのものが多いという。食品の値上げラッシュも収まらない。ピークの9月は終わるが、10月も3千品目の飲食料品が上がる見通しだ。

▼インフレの終わりが見えない中、来年4月に決まった食料品の消費税率引き下げが朗報となるか。「『安く買えてよかった』で終わり。余分な買い物は控え、手間ばかり増える」。卸の担当者は冷静に指摘しながらも、他方では「課題の点数アップにつなげるのがわれわれの務め」と意気込む。

▼長引く物価高で身についた節約志向を多少なりとも覆せるか。さかなへんに春と書く鰆(サワラ)が旬を迎えるころには美酒に酔いたい。

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