農水畜産業米(コメ)「サトウのごはん 新定番」...

「サトウのごはん 新定番」 独自ノウハウ注入の自信作で第2の創業に挑戦 サトウ食品

パックごはん首位のサトウ食品(新潟市)が今春に発売した「サトウのごはん 新定番」。市場シェア約3分の1を占める業界の先駆者として、培ったノウハウを注ぎ込んだ大型商品の投入を「第2の創業」と位置づける。カテゴリー全体の活性化にも貢献する構えだ。

同社の主力「サトウのごはん」は、原料に新潟県産コシヒカリを使用。容器にコメと水を充填してから蒸気炊飯する一般的な製法に対し、専用の厚釜を用いた高温加熱で1食分ずつ炊き上げてから容器に詰める独自製法によるおいしさでファンをつかんできた。

新発売の「サトウのごはん 新定番」では厚釜炊き製法の価値を最大限に引き出すため、国内産米を独自に選定・ブレンド。製法とコメを一体で設計した。銘柄米による差別化ではなく「パックごはん」としての完成度を高めることに主眼を置いている。

新たな挑戦の背景には、昨年に新潟産米の品質が極度に低下したことによる危機感があった。

「天候不順が頻発するなか、新潟産コシヒカリにだけすがっていたらサトウのごはんは凋落してしまう。38年にわたりパックごはん事業を展開するなかで得たノウハウを生かし、絶対に美味しいブレンド米のごはんを作った。いずれは『新定番』をサトウの柱にしたい」。

社長の佐藤元氏が力をこめる(9月9日の発表会で)。

CMに佐藤勝利さんを起用。“チームサトウ”で食卓の新定番をアピール
CMに佐藤勝利さんを起用。“チームサトウ”で食卓の新定番をアピール

同社によれば、コメの家庭内消費のうちパックごはんの占める割合は1.5%。ごはん1か月分を100杯とすると月に1.5杯しか食べられていないことになり、これを2杯にするだけでも市場は大きく膨らむ。残り98.5%をこれからの伸びしろととらえてチャレンジを続ける考え。

19年竣工の製造拠点「聖籠ファクトリー」(新潟県聖籠町)では需要拡大に対応し、同じ敷地内に第2工場をこのほど新設。12月から稼働予定だ。ファクトリー全体で日産約60万食のパックごはんを生産することが可能となる。

10月には「新定番」の増量企画を実施。5食パックに1食プラスした商品を数量限定で展開し、トライアルを促進する。

米価下落も「値下げせず」

なお「サトウのごはん」は24年以降の米価上昇に対応して、今年3月までに4回にわたる価格改定を実施した。26年産米の価格は大幅に下落するとみられるなか、現時点で値下げの予定はないという。

「コメが安くなっているのだからパックごはんも安くなるだろうと言われるが、値上げをしてきたなかで下げるということはしない」「これまでも買いやすい価格の提案をしてきたし、同じことを続ける」(佐藤社長)として、あくまでも販促価格での対応にとどめる方針を示した。

また中東情勢による包装資材高騰を受けた値上げはしないとしている。

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