ダイドードリンコは、創業以来初めて、商品ブランドを全面刷新する。各カテゴリで展開していた複数のブランドを新ブランド「dydo(ダイドー)」に統一し、生活者をはじめとするステークホルダーと共創した商品展開を行う。
7月28日、戦略発表会に登壇した中島孝徳社長は「商品ブランドの全面刷新は1975年の創業以来初の取り組みとなる。飲料、自販機の価値をさらに高めていく新たな挑戦。ダイドー変わったな、と新しいダイドーに期待していただきたい」と力を込める。
同社はこれまで主力のコーヒー飲料のイメージが強かった中、ブランドを統一することで予算を集中させるとともに、商品全体の信頼感の醸成や買い回りを見込む。
新ブランドのコンセプトは「オープンなモノづくりにより品質とおいしさ、価格で信頼されるブランドへ」。50年以上にわたり親しまれてきた「ダイドー」のネーミングやコーポレートカラーは活用しつつ、幅広い飲料カテゴリに調和する新たなロゴを作成した。
新ブランドでは「安心の品質と価格」「おいしさと楽しさ」の2つの価値を提供していく。
ミネラルウォーターや緑茶といった定番のRTD飲料は「安心の品質と価格」の対象として、共通パッケージデザインフォーマットを採用。ブランドとしての統一感を打ち出す。

一方、看板商品の「ダイドーブレンド オリジナル」などは「おいしさと楽しさ」の商品に該当し、新ロゴを活用しながら各商品の個性や魅力を生かしたパッケージデザインで展開する。
今後発売する商品も統一デザインと個別デザインにそれぞれ分類し、ゆくゆくはおよそ半々の割合になると想定する。
自販機もデザインを刷新し、東京、大阪、愛知に計200台を8月以降順次設置する。商品や自販機の切り替えは段階的に行っていく。
ブランド刷新に伴い、共創の取り組みを加速。
「デジタル化の進展や価値観の多様化などによって、生活者の声がブランドの価値を直接左右する時代になってきた。もはや、企業が一方向で商品を作って売る時代ではない。これからの競争力を決めるのは、生活者やサプライヤーをはじめとする多様なステークホルダーとともに価値を作り育てていくこと」と指摘する。
商品の企画から販売までを垂直統合させた「SPAモデル」を「共創SPAモデル」に進化させ、個別に展開してきた共創の取り組みをブランド全体の枠組みとして再設計する。
生活者、地域の生産者や自治体、パートナー企業などとのさらなる連携強化に取り組む。
坂本大介執行役員マーケティング部長は「特に生活者との共創を強化したい。生活者の皆さまからいただいたご意見や評価を商品開発や改善に反映していくことで、より良いモノづくりとファンづくりを実現していきたい」と語る。
現在は生活者の声を聞くための共創プラットフォームを構築しており、今秋以降に展開し、実際の商品の発売は来春以降を見込む。
リブランディングを機に、課題となっている若年層の獲得も狙う。
「たとえば若い方の声を直接お聞きすることで、若年層に求められている商品もどんどん出していきたい」との青写真を描く。
