2026年氷糖商戦が後半戦に突入した。今年の梅は、最大産地の和歌山で3年連続の不作の予想だが、群馬や九州などはほぼ平年並みが見込まれる。和歌山産の不作で、梅干しなど加工用に向かうことも想定されるが、地場産や「庭先のもらい梅」が下支えとなり、青梅としての流通量は一定程度確保される見通し。4~5月の商戦序盤、好調なスタートダッシュを切った氷糖メーカー各社は、青梅出荷がピークとなる6月第一週の動向を注視している。
全国の梅出荷の約7割を占める和歌山の生産量は、主力の南高で前年比87%・平年比62%、小梅で前年比92%・平年比78%など3年連続の不作となる見通し。主力の南高の出荷ピークは5月31日~6月7日とされている(JAわかやま「令和8年産 紀南の梅産地情報」)。
全国2位の群馬は、小ぶりながらも生産量としては平年並み。出荷は例年より早く5月23日頃から始まっている。九州は当初、豊作が予想されたが、生理落下が多く降雨量も少なかったため平年を下回る可能性が出てきている。出荷はやや遅れ気味で、5月23日頃から始まっている。
4~5月の氷糖出荷は各社とも好調なスタートを切った。昨年4月は、前年の梅の凶作により流通段階で在庫を多く抱えていたため荷動きが鈍かったが、今年はその裏年にあたる。4月の各社昨対比は150~180%となり、「流通在庫が一掃されていたことから好調な滑り出しとなった」(中日本氷糖・坂本哲也執行役員営業部長)。
青梅の店頭価格は、昨年と同様1㎏ベースで約1500円の高値が続いている。氷砂糖1㎏と合わせて2000円ほどで、節約志向が高まる中では決してお手頃とは言えない。また、健康意識の高い消費者層においては、氷砂糖1㎏から500gへのシフトも見られるようだ。
年間氷糖出荷は2021年の1万5460tをピークに減少し続け、2024年は1万1971tとかつてない落ち込みとなった。2025年はその反動で4年ぶりに増加に転じたが(1万2035t)、今年は和歌山産不作の影響が懸念される。各社、平年並みとされる1万3000tの大台を目指す展開となりそうだ。



