精製糖トップのDM三井製糖はこのほど、8月1日売上分から砂糖価格を3%以上値上げすると特約店に通知した。昨年11月、国際粗糖相場の下落を受けて約7年ぶりの値下げ(3%相当)を実行したが、中東情勢緊迫化による原油価格高騰を背景に再び値上げに転じる。
対象となるのは業務用の精製糖およびビート白糖の全製品。現在、上白糖は1㎏当たり241~243円、グラニュー糖は244~246円(価格は日経・東京市中卸値)だが、今回の値上げが浸透すると、3%以上値上がりすることになる。
背景には中東情勢緊迫化による原油価格の高騰がある。「燃料費や人件費の上昇を背景とした製造コスト、物流コスト、資材コストなど原料以外の様々なコスト上昇を総合的に判断し値上げを決断した」(広報室)としている。
一方、国際粗糖相場は比較的安定している。主要生産国であるブラジルやインドにおける豊作予想などで、昨年は年間を通じて軟調に推移。一時1ポンド13セント台まで下落したが、中東情勢緊迫化による原油価格高騰に連れ高し、直近では15セント近辺で推移している。
砂糖価格は、原料高や円安などを背景として2021年から2023年にかけて計8回・63円値上げし、歴史的な高水準に。昨年11月、2018年7月以来約7年ぶりに値下げを実施していた。
今後、原油価格の上昇が続けば、砂糖からエタノール生産へのシフトによる国際粗糖相場の上昇も想定される。引き続き「慎重かつ総合的な判断」が求められそうだ。



