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発酵性食物繊維普及プロジェクト 腸×肌でトレンドを紹介 腸活アプローチの重要性を報告

 発酵性食物繊維普及プロジェクトは5月11日、都内で「新腸活最前線 発酵性食物繊維“腸×肌”トレンド発表会」を開催した。発表会は発酵性食物繊維に関するエビデンスの紹介を交えた。

 特別講演では同プロジェクト事務局長の西沢邦浩氏が発酵性食物繊維の国内外の概況とエビデンスについて紹介。西沢氏は「欧米ではすでにファイバーの時代が到来している」と語った上で、「流行のプロテインもそれだけで過剰に摂取すると健康面のリスクがあることが知られるようになった。例えばプロテインだけを摂取しすぎると体に有害なインドールという物質が体内で産生される。しかしプロテインと一緒に食物繊維を配合し、その量を多くするほど腸内細菌の多様性が豊かになる」と食物繊維の有用性に触れた。

 西沢氏は最後に「現代の日本人は食物繊維の摂取量が少ない。1日25g以上は摂取すべきだ。国民が少なくとも現在の3g以上の食物繊維を補うようになることがわれわれの役目だ」とプロジェクトの取り組みに触れ、締めくくった。

 特別講演では国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所で副所長を務める國澤純氏が発酵性食物繊維による新たな腸活アプローチを解説。腸は食べ物を消化するだけでなく、病気から身を守る免疫臓器としての役割があるとし、免疫を高め過ぎると暴走につながり、肌のダメージやアレルギーなどを生じさせると述べた。腸内環境を良好にすることで得られる短鎖脂肪酸と、菌のリレーにも言及。「様々な食材を食べて発酵性食物繊維を摂取してほしい」と呼びかけた。

 その後、登壇したまいこホリスティックスキンクリニック院長の山﨑まいこ氏は、発酵性食物繊維を取り入れた肌への実践的なアプローチを紹介。山﨑氏は、肌トラブルで来院した人に対し美容医療の前に腸内環境改善を目的とした発酵性食物繊維を摂取してもらう事例を報告。イヌリンやイソマルトデキストリン、グアーガム分解物などを使ったケースでは、肌質やバリア機能、粘弾性などが向上したことを紹介した。

 講演会終了後に開かれたトレンド発表会では、Mizkan、あじかん、はくばく、ドール、日清製粉が発酵性食物繊維を含む自社商品をPRした。Mizkanは「Fibee(ファイビー)」のキャッチコピーを“善玉美容”としたことや、渋谷・ヒカリエで実施した美容疲れについての調査で「UVバリア疲れ」を感じる人が多いことが分かったことなどを報告した。

参画企業による展示や試食も行った
参画企業による展示や試食も行った

 あじかんはごぼうを使ったチョコレート風の新感覚スイーツ「GOVOCE(ゴボーチェ)」を紹介。カカオを使わない代替チョコとしても認知されているが、同社では「より身近で健康的に取り入れられる商品として新たなカテゴリーを作る」と述べた。

 はくばくは白米から一部を健康米に置き換える「おこめにプラス」といった運動を紹介。学会での情報発信、食育授業、自治体やコンビニと連携した商品開発などの取り組みを説明した。

 ドールでは、レジスタントスターチを含む身近な食材であるバナナをアピール。「バナ活プロジェクト」で若年層を取り込んだといった事例を紹介。またケロッグやMizkanとのコラボにも触れた。

 日清製粉は、高食物繊維小麦粉「アミュリア」を原料に使った商品が昨年は60アイテムに上ったと報告。さらに本年はさらに採用数が増加すると述べるとともに、5月18日の「発酵性食物繊維普及の日」に合わせ、全国約120社の社員食堂で「アミュリア」を使用したメニューを提供すると語った。

 発酵性食物繊維普及プロジェクトは参画企業・団体16社と、アカデミア4団体により、商品の普及に向けた啓発活動に取り組んでいる。

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