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アサヒ飲料 「ワンダ」 で「新・朝専用コーヒーとして勝負していく」 ペットボトルコーヒーを刷新

 アサヒ飲料の「ワンダ」は、昨年発売したペットボトル(PET)コーヒー「ワンダ クリアブラック」「同 ロイヤルラテ」を新たな朝専用コーヒーとして刷新し、「ワンダ モーニングアメリカーノ ブラック」(以下、ブラック)と「同 ラテ」(以下、ラテ)を3月3日から発売している。

 荒川浩一マーケティング本部マーケティング三部コーヒーグループグループリーダーは「良かった点を引き継ぎつつ、新・朝専用コーヒーとして、『ワンダ モーニングショット』で培われた朝専用のイメージをベースに新・朝専用コーヒーとして勝負していく」と力を込める。

 前身商品は「はじまりのコーヒー」をテーマとしていたが、はじまりのシーンは多岐にわたることから、イメージがバラバラになってしまった点が課題として浮上した。

 「当社の調査で、フレーバーに限らず朝にPETコーヒーを飲みながら一日をスタートしたいという意見が見られたことから、『気持ちの良いはじまり』というパーパスを進化させて朝にイメージを統一するようにした」と説明する。

荒川浩一マーケティング本部マーケティング三部コーヒーグループグループリーダー
荒川浩一マーケティング本部マーケティング三部コーヒーグループグループリーダー

 「ワンダ モーニングアメリカーノ ブラック」は前身商品で好評だったスッキリとした飲み口を変えず、より飲みやすく微調整を行った。

 前身商品では「苦味を嫌うライトユーザーを獲得できると考えていたが、意外にも、プラスでもう1本飲みたいというPETコーヒーのヘビーユーザーの方に選んでいただくことが多かった」との手応えを得る。

 「ワンダ モーニングアメリカーノ ラテ」は、コーヒーとミルクのバランスを調整した。

 前身商品ではしっかりとした味わいが評価される一方、飲み進めると重くなるという感想も寄せられたことから、ベースの厚みは維持しながらもすっきりとした後味にリニューアルした。

 2品で共通する商品名の「アメリカーノ」は、飲みやすいイメージや前身商品よりも中味が想起しやすいことを意図してネーミングされた。

 「アメリカーノはカフェメニューとして浸透しつつある。例えば韓国では、若年層がお茶のようにゴクゴクと大容量のアイスアメリカーノを飲んでいると聞く。コーヒーと聞くとゆっくり飲むようなイメージもあるが、PETだからこそ飲みやすいコーヒーの世界を開拓できる可能性がある」と期待を寄せる。

 パッケージは青空と雲の背景に太陽のモチーフをあしらい、朝のはじまりを体現している。
 新商品の発売と同時に、「朝の1UP(ワンアップ)プロジェクト~朝の60分で、1日を気分よく~」を開始した。

 同プロジェクトは、朝の支度時間がおよそ60分であることに注目して立ち上げられた。「ワンダ」では、新商品2品と、屋台骨であるSOT缶「ワンダ モーニングショット」に軸足を置く。

 プロジェクトでは、朝食や朝の習慣と関係の深い商品を通じて、日本ハムや花王といった企業とコラボレーションしている。

 3月3日から「ワンダ」製品とコラボレーション企業の対象商品を購入して応募すると景品が当たるキャンペーンを展開しているほか、各社の商品の詰め合わせが抽選で当たるプレゼントキャンペーンもXで実施した。

 「最近では朝食を食べるような呼びかけや朝活などで朝に注目が集まっている。継続して良い活動にしていきたい」と語る。

 「朝」のつながりで、講談社発刊の漫画雑誌「モーニング」とのタイアップも行う。

 「社外取締役 島耕作」など人気漫画の主人公たちが、朝に「ワンダ」のコーヒーを飲んで一日を気持ちよく始める描きおろしの漫画を特設サイトで順次公開している。

 ユーザーとの接点では、「ワンダ メンバーズクラブ」にも継続して注力する。2023年3月にサービスを開始し、2025年にダウンロード数100万人を突破した。

 「100万人という一定の規模を得られた。新規ユーザーを増やすことももちろん大事だが、入ってきていただいている方のアクティブユーザー化が重要。どのようにアクティブ化できるかを模索しながら取り組んでいる」と述べる。

 2025年は、9月に発生したサイバー攻撃によるシステムトラブルの影響で出荷が不安定になりながらも、年間の販売数量は前年比6%減で着地。
 「1~8月は数量ベースで3%増と好調だった」と振り返り、これには前身のPETコーヒーの投入とブランド刷新が好調要因になったとみている。

 「これまでなかなかブランドのニュースを出せていなかったが、新商品やブランドリニューアルがお客様の気付きになり、自販機でボタンを押していただく機会を作れた可能性がある」と推測する。

 「ワンダ」は、来年2027年にブランド誕生30周年、「ワンダ モーニングショット」発売25周年を迎える。
 「ブランドをしっかりと定着させお客様に届けられる状態にしていくだけでなく、来年以降に向けては新しいチャレンジをしていきたい」と意欲をのぞかせる。

 新たな挑戦に向けては「お客様がどういう時にコーヒーを必要としているのか、あるいは同じようなシーンでコーヒー以外のものを飲んでいないかと、お客様が何を求めているのかをもう一度正しくみていく。缶やPETの容器形態にこだわらず、別の形態も含めて『ワンダ』で提案できる領域を探していく」との考えを明らかにする。

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