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食のバリアフリー「のあれキッチン」開催 業界超え連携

 Food Marico(東京都中央区 、上田まり子社長)と浜弥鰹節(大阪市生野区 、木村忠司社長)は3月27日、帝国ホテル東京で「フードバリアフリー ブッフェ【のあれキッチン】」を開催した。同ビュッフェで提供するのは、食物アレルギーの特定原材料8品目と全てのナッツ類を使用しないメニュー。同ホテルとして初の試みとなる。

「のあれキッチン」は食物アレルギーが持つ社会課題の解決を目的とした業界横断的なアライアンスの構築と、同プロジェクトの法人化を目指しており、今回のイベントはその起点となる。同時開催されたアライアンス説明会には森永製菓、NTTドコモ他、ホテル業界、建設業界や地方自治体など幅広い協賛企業や後援団体が参加した。

ブッフェの様子
ブッフェの様子

 Food Maricoの上田氏は、重度の食物アレルギーを抱える子供を持つ自らの母親体験をもとに、商品開発、子ども食堂の運営、講演会や執筆活動などを行ってきた。22年12月にはホテルグランヴィア広島で日本初のアレルギー対応食によるクリスマスパーティーを開催。以降、同ホテルで昨年末まで計13回のイベントを行い、ノウハウと自信を積み重ねた。

 浜弥鰹節は、1947年(昭和22年)創業の老舗鰹節店。3代目の木村社長は今回、鰹節風味ながらも植物性100%、動物性原料・着色料・香料不使用の出汁「MAGI DASHI」(主原料:大豆・マッシュルーム)を提供した。「上田氏の理念に意気投合しアライアンスへの参加を即決した」としており、同商品はすでに国内のホテル・飲食店の他、ヴィーガン・ベジタリアンの多い台湾、欧米などへも輸出している。

ブッフェの様子
ブッフェの様子

 ブッフェ開催前の挨拶では、帝国ホテル東京の杉本雄総料理長が「大変な緊張感を伴う試みだが、これをきっかけとして業界変化への一助としたい」と意欲を語った。

 食物アレルギーの社会認識の現状について上田氏は「社会におけるネガティブなイメージはまだ強い。最大の障害は安全性とおいしさ。これまでの経験を活かし、業界を越えたアライアンスを構築して壁を乗り越え、同じ食卓で皆が食事を楽しめる社会を実現していきたい」と述べた。

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