農水畜産業野菜カゴメ 新ビジョンに「農と...
カナエ モノマテリアルパッケージ

カゴメ 新ビジョンに「農と食の技術革新」 「農」起点のバリューチェーン強化

 今年1月に代表取締役社長に就任したカゴメの奥谷晴信氏は、このほど持続的成長と企業価値向上を目指した、次の10年に向けた新たなミッション・ビジョン・バリューズを発表し、カゴメグループが進む方向性を示した。

 過去10年間の長期ビジョン「トマトの会社から野菜の会社に。」を新ビジョンとして「農から食にわたる技術革新をリードし、自然の可能性を共に拓く会社へ」に改め、ビジョンを実現すために「農から食のウェルビーイング事業の展開」と「環境負荷の低いトマトビジネスの開拓」の2つの構想を新価値領域に位置づけた。

 ウェルビーイング事業では「今後、身体の健康だけでなく、心の健康を含むウェルビーイングの重要性が高まる」と奥谷社長は認識。野菜摂取推進プロジェクトなどで得た資産を活かし、2029年以降の事業化に向けて始動。環境負荷の低いトマトビジネスでは、温室効果ガス(GHG)排出量の見える化や排出削減に向けた実効性のある施策を検討。「低環境負荷による新たな価値を加えることで、持続的な競争力につなげる」。

 今回、新たにバリューズとして「探究しよう、先進しよう、協創しよう」を掲げ、ビジョンを実現するための価値観を共有。社員と共に同じ志を持つステークホルダーにも呼びかけた。このうち「協創」では、単独では実現できない共感者(野菜摂取推進プロジェクトメンバー等も含む)と連携し、新しい価値を生み出す考えだ。

 今回、中期経営計画を初めて「Kagome Group Plan 2028」と名付け、テーマを『「農から価値を形成するバリューチェーン」を進化させ、国内外における競争優位性を築く〜独自の強み「農・技術・グローバルネットワーク」の相乗効果の最大化~』とし、奥谷社長は「農を起点としたバリューチェーンで培った独自の強みを掛け合わせ、 相乗効果を最大化することで競争優位となる価値創出に挑む」方針だ。

 中計最終の2028年度の定量目標をオーガニック成長+売上収益 3,250億円、事業利益 270億円、ROE9%以上とし、戦略投資として28年度までに500億円程度を見込んでいる。

 中計の国内加工食品事業では、産地や生産者を応援する「めぐみめぐるAction!」を立ち上げ、地域農業を活性化。国産トマト加工の新工場を北海道千歳に竣工(28年夏)し、バリューチェーンの最適化を図る。

関連記事

インタビュー特集

ごま・きな粉の真誠 冨田博之社長 新領域への挑戦果敢に 「おつまみ」で新たな売場開拓

ごま・きな粉の真誠(愛知県北名古屋市)の25年12月期連結売上高は104億6100万円となった。前年をやや割り込んだものの、価格改定や相場変動で一部原料ごまの価格が軟化したことなどから粗利が改善、営業増益とした。

生産現場が潤う農業を 安定供給と安定価格実現 アムハイドロ・パシフィック ポール・マイルズ社長

気候変動や耕作地の減少、後継者不足など農業が抱える課題は多い。農作物を扱う流通・小売業にとっても、天候に左右されやすい不安定な供給量とそれに合わせた価格の変動など、問題点はいくつも挙げられる。

“お米の新たな発酵食品” 代替肉CoMeat®需要創出に挑む 跡部季子取締役

プロテインクライシスが叫ばれる昨今、キノコなど糸状菌から作られる代替肉(マイコプロテイン)が注目を集めている。2021年設立のアグロルーデンス(佐賀清崇社長)は、お米と麹で作った新たな発酵食品CoMeat®を展開。

Mizkan フルーティス刷新(後編) 「新・果実体験」を提供 リフレッシュしたい時に

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。家庭用では業務用で人気の「シャインマスカット」「あまおう」「白桃」を、家庭用・業務用の双方で「ざくろ」を新発売した。

Mizkanフルーティス刷新(前編) 果実のおいしさが主役の新製法 マーケティング本部 田中菜々美氏に聞く

Mizkan(以下ミツカン)は今春、食酢飲料「フルーティス」ブランドをリニューアルした。