逆光線(コラム)小売業にみる時代の流れ

小売業にみる時代の流れ

 小売流通業界では一層のコスト追求策が進んでおり、AIを導入するケースが増えている。セルフレジをはじめ、売価表示の自動化やカメラの設置など、なるべく人手をかけない仕組みをつくることで効率化を推し進めている。

▼売場でも同様の傾向がみられる。デリカではインストア加工を施す店舗が減少。アウトパックセンターで一括生産して各店舗に納品する仕組みを取り入れる企業が増えている。

▼昨今の深刻な人手不足に加えて物価高で利益の捻出が難しくなっていることがその背景にある。オペレーションの質を落とさずに人件費をかけないようにするにはDXなどのデジタル技術を活用することが必要不可欠で、今後もこういった流れは避けられない。

▼売り手側の人手減少が進む中、従来の対面販売も減少している。かつての商店街文化にみられたような売り手と買い手双方のコミュニケーションの場面も年々みられなくなってきている。効率性を追求した結果とはいえ、本来人と人とをつないでいた売場そのものの醍醐味が失われていくことに一抹の寂しさを感じている。

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