全国の優れた食材を生産者の想いとともに消費者へ届けることをミッションとするCRAFTED JAPANは、世界的なコンペで数々の金賞を受賞してきたブリュワリー「飛騨高山麦酒(有限会社農業法人飛騨高山麦酒)」を事業承継した。
飛騨高山麦酒は、1995年に岐阜県飛騨地方で創業した地ビールブランド。地下180メートルから汲み上げた北アルプスの天然水や自社培養酵母など厳選した素材を用い、ペールエール、ヴァイツェン、スタウトなど多彩なビールを製造している。伝統的な製法と高い品質管理を守り続け、国際的なコンペでも多数の金賞を受賞してきた。
日本の地方では、優れた技術と伝統を持つ生産者が高齢化により事業継続が困難になる一方で、都市部での販路開拓の難しさから、価値ある商品が消費者に届かないという課題がある。とりわけ地方の小規模事業者にとって、2次・3次流通の販売網づくりは大きな課題。生産者の高齢化や生産人口の減少、原材料価格の高騰、さらには昨今の気候変動による天候不順など、日本の農林漁業は多くの難問を抱えている。
かつて飛騨高山麦酒は、飛騨地方を代表する地ビールとして高い人気を誇り、多くのファンに愛されていた。しかし経営者の高齢化や人材不足の影響により、次第に製造や営業活動が困難となり、いつしか表舞台から姿を消していった。
そんななかCRAFTED JAPANでは、北アルプスの天然水を活用し“循環型農業”を大切にしながら地域の美味しさを体現してきたその事業を承継。“まぼろしのビール”とまで言われる存在となっていたブランドが復活することとなった。確かな技と味を未来に受け継ぎ、「飛騨高山麦酒」を地域の誇りとして全国に発信する考えだ。
事業継承にあたって若手人材の採用を強化し、地域とともに成長しながら、その魅力を世界へ広げるとしている。
飛騨高山麦酒公式サイト
https://www.hidatakayamabeer.co.jp/index.html


