ファミリーマートは、米大リーグで3年連続MVPに選出された大谷翔平選手をアンバサダーに起用したおむすびカテゴリーのさらなる活性化を目指す。キーワードは「おいしさ、新次元へ。」。約20億円を追加投資して“ふわうま製法”のラインを増強し、対象のラインアップを拡充した。18日から新テレビCMを放映するほか、ぼんご監修の贅沢「ごちむすび」なども新発売して盛り上げる。
14日に発表会を開催。今年は大谷選手を起用したおむすびのキャンペーンを3月、8月と展開し、今回は第3弾となる。過去2回は期間中のおむすびカテゴリーが2割以上伸びるなど大きな反響があった。同社調査によると、おむすびはファミマの来店目的でかねてより1位だったが、直近は2月調査時よりポイントが上昇しているという。
商品本部の木内智朗デリカ食品部長は「当社にとっておむすびは重要なカテゴリー。大谷選手との取り組みで若い方や女性にも客層が広がった。今回のキャンペーンでも2割程度の伸びを目指す」と期待を寄せる。
テレビCMは大谷選手がふわうま製法で進化したおむすびを記者会見風のスタイルで紹介する内容。「プロモーションではコンビニのおむすびが新次元に突入したことを訴求していく」(木内部長)。
ふわうま製法は23年に約20億円を投じて「ふっくらマシン」を設置し、「手巻きおむすび」に導入。専門店「ぼんご」のおむすびを参考に、ごはんのすき間に空気を抱き、優しく成型することでふっくらした食感を実現している。今回は同額を追加投資。贅沢具材の「ごちむすび」と「直巻きおむすび」にも採用した。
新商品として「ぼんご監修 ごちむすび いくらと秋鮭」(税別297円)、「同 ごちむすび 牛そぼろ卵黄ソース」(同255円)などを発売。ぼんご女将の右近由美子氏は「具材をたっぷり入れることにこだわった。お店で人気の組み合わせをベースに、いくらや牛そぼろを使うなど新たなチャレンジを提案させていただいた」と話した。



